70代のインスタグランマ 内藤朝美さん、娘が新発見をもたらしてくれたブランド「ザ ロウ」の魅力
70歳にして現役インスタグラマーとして活躍する内藤朝美さんのルーツを辿りながら、モノとの思い出を綴る特別企画。今回は、娘さんが愛用していた「ザ ロウ」というブランドの魅力について。 【写真】70歳のインスタグランマ、内藤朝美さんをつくる10のモノ・コト
「それ、どこのなの?」 つい、気になって、着ている娘にいく度となく尋ねてしまったのが「ザ ロウ」との出合いでした。そのときは、お芝居をしている姿しか見たことのない、あの幼かったオルセン姉妹が洋服を作っているなんて知りませんでした。
日本に入ってきたばかりの頃、売り場をのぞいてみると、ほら、色味がベージュとかが多くて……、なんだか、おばあさんが着る服みたいねえと手が伸びなかったんです。
その後、たまたまロンドンに行く機会があり、娘が案内してくれた「ザ ロウ」のショップの素敵だったこと! 家具もあるし、とても品が良くて知的な雰囲気なんですよ。
シンプルなTシャツでもやや高めなので迷いましたが、思い切って白と黒のTシャツを2枚購入しました。これが、わたしの「ザ ロウ」デビューです。
「ザ ロウ」の真価は、袖を通した瞬間に感じます
「ザ ロウ」が好きになったのは、そのTシャツに袖を通した瞬間から。日本の売り場ではピンとこなかったのに、娘が着ていると気になって仕方がなかった……、その理由がはっきりわかったんです。
一見、シンプルなのに、纏うときれいなシルエットが浮かび上がってくる。その美しさはまるでアートみたい。
特に、お気に入りはニット類とパンツです。カシュクール風のニットは、計算された胸もとの開き具合が女性を魅力的に見せてくれますし、ワイドなシルクのパンツはドレープを作る落ち感がとてもきれいです。パーティやディナーに愛用しています。
以来、「ザ ロウ」が好きになって、息子二人がアメリカへ行くときに買ってきてくれるよう、お願いしたこともあります。
「『ザ ロウ』というブランドでね、ベージュのロングカーディガンが欲しいの。きっと、ここに行けば見つかるから!」
女性のブランドに疎い息子たちがちゃんと買ってきてくれた1枚もいい思い出です。