タクシーの乗客が突然車外に、明石海峡大橋から飛び降り 男性死亡
21日午後1時20分すぎ、神戸市垂水区の明石海峡大橋で、タクシー運転手から「乗客の男性が海に飛び降りた」と110番があった。駆け付けた兵庫県警垂水署員が約40分後、同区の垂水漁港から約2キロの海上に浮いている男性を見つけたが、搬送先の病院で死亡が確認された。 【写真】SNS最後の投稿「泣きたい」20歳女性、亡くなる前日か 同署によると、男性は神戸市東灘区の会社員(20)。同日午後1時ごろ、JR舞子駅(神戸市垂水区)から「淡路島に行ってほしい」とタクシーに乗ったが、同大橋の神戸側から約1キロの場所で車を止めさせて突然車外に出ると、欄干(1・3メートル)を越えて飛び降りたという。 タクシーの車内には男性のかばんとマイナンバーカードが残されていたが、遺書などはなかったという。 ◇ ◇ 自殺を思いとどまってもらおうと、公的機関や民間団体が相談窓口を開いている。 兵庫県は、平日昼間は各地域の健康福祉事務所で、夜間や土日祝日は「いのちと心のサポートダイヤル」で電話相談に応じる。 このほか、弁護士や精神保健福祉士が対応する窓口(TEL078・341・9600)では、家庭生活や経済問題など専門的な問題に即応し、心のケアも担う。神戸市が開設する「自殺予防とこころの健康電話相談」(TEL078・371・1855)もある。