おしゃれな50代はどこで服を買っているの?センスのいい秋の服
la veille(ラヴェイユ)|古きよきものへの憧憬を柔らかなフォルムと上質素材にのせ、新たな女性像を描き出す
勝負ジャケットに袖を通せば、身も心もふるい立つ。柔らかなカシミヤのニットに頰を寄せれば、すっと心がほどけだす。何げない日常のワンシーンを切り出してみても、人は服に触発されることが多い。そうした「柔らかな感性を呼び覚ます服」を掲げてデビューし、2年目を迎えるラヴェイユは、女性のしなやかさを巧みなシルエットと上質さで包み込んだクロージングライン。クリエイティブ・ディレクターの英里・リストリ氏が繰り出すのは、自身のパリでの生活で感じた暮らしのていねいさや、街の至るところに見られる古きよきものと新しさの共存を独自の感性でフュージョンしたアイテムだ。この秋冬は、リラクシーでありながらキレのあるシルエットや、シャギーな風合いが着こなしの奥行きを深めるニットなどが出色。ドラマティックなさじかげんも格別で、ほどよく着映えするのもうれしいポイントだ。上質でありながら、ノンシャラン(気取りがない)。大人世代の日常をさらに彩ってくれそうな服に、心惹かれずにはいられない。
【成熟した包容力を感じさせる柔らかなニュアンスに心惹かれて】 袖に寄せたタックが立体的な表情を生むブルゾンは、同素材のパンツとセットアップにすることで、スポーティニュアンスのあるビジネススタイルに。インには、抑えた光沢がエレガンスをきわだたせるコットンシルクのシャーリングギャザーブラウスが好相性。 ブルゾン¥53,900・ブラウス¥33,000・パンツ¥38,500/フランドルカスタマーサービス(ラヴェイユ) ネックレス¥264,000/エスケーパーズ アナザーワールド(ソフィー ブハイ) バッグ¥193,600/エクラプレミアム通販(ピエール アルディ) 靴¥184,800/ジミー チュウ 撮影/黒沼 諭(aosora/人物) 魚地武大(TENT/静物) ヘア&メイク/野田智子 スタイリスト/徳原文子 モデル/RINA 取材・文/畠山里子 ※エクラ2024年10月号掲載