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キングメーカー・二階俊博が恐れる河野太郎の「制御不能」

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「アハハハハ! 嫌がらせにめげていては、人間やっていけませんよ……」 9月17日、“石破潰し”に関する本誌の直撃に対し、「潰された」張本人である石破茂元幹事長(63)はそう答え、乾いた笑い声を上げた――。 【画像】アメリカ極悪犯刑務所の日常 レイプ犯はその日のうちに始末される 東京・千代田区にあるホテルニューオータニで石破派の政治資金パーティーが開かれたこの日、会場には二階俊博幹事長(81)や、石破氏と総裁選を争った岸田文雄前政調会長(63)らが駆け付けた。 思えばこのわずか3日前、自民党総裁選で菅義偉前官房長官(71)が377票を獲得し、第26代総裁に選出されたばかり。石破氏は68票と、岸田氏の89票にも劣る票数で惨敗を喫した。 “石破潰し”――永田町で囁かれていたその言葉通り、ウラでは二階氏らが権謀術数を巡らせ、石破氏を最下位に落としたとされる。 石破氏を叩き落とした張本人が、直後に石破氏のパーティーに講師として登壇し、「矜持をたたえたい」と労いの言葉をかける……。老獪な動きを見せる二階氏には、すべての候補者を掌握し、権力を保持し続けようとする狙いがあるという。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう解説する。 「二階氏としては万が一に備え、国民から人気の高い石破氏のカードも温存しておきたいのです。今の衆議院議員任期は`21年10月までで、その前の9月に総裁選が開催されます。支持率をそれなりに維持できていれば菅氏が続投となるでしょうが、野党の動きも侮れないなかで、石破氏ともコネクションを保持しておこうという思惑があるのです。もともと二人は田中派で接点がないわけではありませんからね。 二階氏は、菅氏とも繋がりを作ってきました。昨年12月頃、菅氏は官邸内で、今井尚哉前首相補佐官らとうまくいかず脇に追いやられていた。その際、二階氏は菅氏に頻繁に連絡を入れて励まし、菅氏からの信頼を獲得したのです。当時、二階氏は菅氏が総理になるとは予想していなかったでしょうが、ポスト安倍で主導権を握り、誰が権力の座に就いても中枢にいるという事前の準備は万全でした。岸田氏とも会合を持つなどそれは同様です。 総裁選の候補者全員と距離を縮めていた二階氏ですが、彼のこの動きは約1年も前から始まっていました。昨年9月の党人事の際、安倍晋三前首相は二階氏を幹事長の座から外して新たに岸田氏を幹事長にしようと動いた。結果的に、党内を統率する力の強い二階氏が外されることはありませんでしたが、二階氏からすればこの安倍前首相の動きは面白くなかった。だからこそ、ポスト安倍の時期が来たら、自分が次期総裁の決定権を握るんだという思いがあったのでしょう」 党のあらゆる人物と通じ、今回の総裁選でも“キングメーカー”としての評価を得た二階氏だが、彼にとって予想外だったのが、菅内閣で新たに行政改革担当大臣に就任した河野太郎氏(57)の台頭だ。 河野氏といえば、党内外を問わない歯に衣着せぬ物言いと、SNSを駆使した情報発信で急激に国民からの人気を集めている。 例えば9月16日の23時前から首相官邸で行われたリレー形式の閣僚会見。20人の閣僚全員が話し終える頃には深夜1時45分を回っていた。河野氏はこれに対し、「記者会見は各省に大臣が散ってやれば、今頃みんな終わって寝ている。前例主義、既得権、権威主義の最たるものだ」と怒りをぶちまけた。 また9月18日の深夜には、新たな副大臣や政務官の初登庁のため、文科省職員100名超が深夜まで残業していたことに関し、《ヤメレ》とツイッター上で苦言を呈した。 誰に忖度することもなく行政の“悪しき慣習”に切り込んでいく河野氏をコントロールすることは、二階氏にとっても困難だ。前出の鈴木氏が続ける。 「河野氏は麻生派で、かつマイペースなため掌に載せることはなかなか難しいかもしれません。二階氏は自分を信頼してくれている菅氏を一日でも長く総理の椅子に座らせ続けたいと思っているのではないでしょうか。 万が一、野党が力を増して政権を脅かすようなことがあれば、次は石破氏というカードを切ることだってあるかもしれません。それらはすべて、引退するまで自身が幹事長でい続けるためです」 菅新政権の内部は早くも混沌としている。

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