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伝説のモデル・小林麻美「育児が終わり……60代の人生のテーマは自立と解放」

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webマガジン mi-mollet

「自分を解放してあげよう!」 今、自分にそんなエールを送っているという小林麻美さん。2016年、雑誌『クウネル』に登場し、25年ぶりに仕事を再始動しました。この春には、初めての評伝『小林麻美 第二幕』(朝日新聞出版)も発売に。 【写真】60代と思えない小林麻美さんの美しさと風格 「雑誌『アエラ』で2回に分けてまとめてくださった企画を本にするということで、『へー』なんて言っていたら、もうできたと(笑)。だから本を出したいとかそういったことは、全然なかったんですよ」 60代になり、ナチュラルに、マイペースに、新たなキャリアを重ねています。

 小林麻美 1953年東京都生まれ。1972年「初恋のメロディー」で歌手デビュー後、資生堂、パルコなどのCMが話題に。1984年には松任谷由実がプロデュースした「雨音はショパンの調べ」が大ヒット。1991年、妊娠、結婚を機に引退。25年の時を経て、2016年ファッション誌「クウネル」(マガジンハウス)の表紙で復活し、話題になる。小林さんがアイテムをセレクトするオンラインショップを8月に開店予定。

 

一人ひとりが自立している家族が理想

小林麻美さんは、80年代、モデル、女優として活躍。『雨音はショパンの調べ』で歌手としても成功を収めました。しかし1991年、37歳で結婚と出産を機に仕事をやめ、家庭に入ります。キャリアも人気も絶頂のなかでの引退は、当時大きな話題にもなりました。 それ以来、専業主婦になり、妻として、母として、家族を支えてきたのです。 「子供のそばにいたいというのが仕事をやめる大きな理由でした。なので迷いはまったくありませんでしたね。私は両親が共働きでしたから、子供が学校から帰ったときにいつでも家にいる、『おかえり』って迎えるお母さんになろうと思っていたのもあります。私と同じように子供に寂しい思いをさせたくなかったんです。 今は違うと思うのですが、何かを得るためには何かを捨てないといけない、とも思っていましたね」 再スタートするまでの25年間、また仕事をしてみたいと考えたことはなかったのでしょうか。 「子供が大学に入るまではまったく考えませんでした。大学に入ってからは何度かお話をいただいたことはあります。でも決心がつかなかったんです。子供が社会に出てひとり立ちするまでは、って。どの親もそうだと思うのですが、自分でお金を稼いで自立できるまで見届けたかったんですね」 子供は一人息子。芸能界から主婦に転身し生活が激変した一方で、育児については男の子だからこそ、そもそも理解できないから許せる部分もあるし、見守れたといいます。 「生まれたときからびっくりすることばかりでしたよ。でも小学生まで怒ったり反抗したりすることもなく、そのまま大きくなるのかしらと思っていたら、中学生のころだったと思います。ある日『見るんじゃねえよ』と言われて、ついに、って(笑)。 主人に、そのうち『うるせぇ、ババア』って言われるときがくるぞと警告されていたので、ついにきたかと。それでますますわからなくなりました(笑)。でも、わからないからこそ、逆に大目に見られるのだと思います」 その息子も社会人になり、今では30歳。彼が巣立ってから今、寂しいと感じることはあるのでしょうか。 「それはありますよ。かといってずっと家にいられても心配ですから、自立してくれたことが一番ありがたいですね。子供が自立した後は、私も自立し、精神的にもしっかり生きていくことが、子供にとっても安心だろうと思っていました。 私の母もいろいろな意味で自立していましたから、とても楽だったんです。子供に迷惑をかけないということではなくて、親が楽しく生きていれば、子供も安心してくれるかなと。今はそう思っています」  現在は夫婦二人での生活を楽しんでいらっしゃるのでしょうか? 「それぞれ自立した生活ですね。主人はまだ現役でバリバリ働いていますから、私は私で『すみませんけれど、適当にさせてもらいます!』という感じ(笑)。 私は子供のころから、夫婦も子供も自立した家族が理想だったのです。あなたも自由、私も自由、でも家族だよ、という関係です。実際、年を取ると自分のことで精一杯ですよね。ここまで家族のためにいろいろなことをやってきたのだから、もう自分のことをさせていただいてもいいのかなと」

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