貫地谷しほり「自分を否定されたような気持になって…」挫折を味わった初オーディションを振り返る
お笑いコンビ・麒麟の川島明がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「SUBARU Wonderful Journey 土曜日のエウレカ」。「あなたの心を、ここではないどこかへ」をテーマに、ゲストの「ココロが動く(=エウレカ)思い入れのある場所」へと案内していきます。 5月7日(土)放送のお客様は、女優・貫地谷しほりさん。ここでは、デビュー当時を振り返りました。
1985年生まれ、東京都出身の貫地谷さん。中学生のときにスカウトされ、2002年映画デビュー。その後、映画「スウィングガールズ」「夜のピクニック」、NHK大河ドラマ「風林火山」などの出演を経て、2007年にNHK連続テレビ小説「ちりとてちん」でヒロインに抜擢されました。2008年には「エランドール賞新人賞」、2014年には「ブルーリボン賞主演女優賞」を受賞。ドラマ、映画、舞台、CM、ナレーションなど多岐にわたって活躍しています。
◆芸能界に興味を持ったきっかけは?
川島:デビューのきっかけを教えていただいてもいいですか? 貫地谷:私が中学2年生のときに、今のチーフマネージャーにスカウトされて事務所に入りました。 川島:街を歩いているときに声をかけられたんですか? 貫地谷:学校帰りですね。東京・赤坂見附にある学校だったんですけど、新宿に寄り道をして、駅を出たところで声をかけられました。 川島:怖くはなかったんですか? 貫地谷:うちのチーフマネージャーは女性だったので、全然警戒心はなかったんですよ。 川島:なんて声をかけられるんですか? 貫地谷:「こういう者ですが、芸能活動に興味はありますか?」みたいな感じでした。 川島:(興味は)あったんですか? 貫地谷:興味がなかったっていうよりも、考えたことがなかったので「え!?」って思いました。 川島:ほんで名刺をいただいて、親にもスカウトの話をしたと? 貫地谷:はい。そうしたら「普通の幸せを見つけなさい」と言われました(笑)。 川島:(笑)。やんわり反対されていた? 貫地谷:そうですね。おばあちゃんと父は超反対していました。 川島:やっぱり(芸能界は)怖い印象がありますもんね。 貫地谷:母は、自分も昔スカウトされたことがあったので「興味があるならやってみたら?」と言ってくれましたね。 川島:へええ! ちなみに当時は、芝居をやっていたり興味を持っていたりしたんですか? 貫地谷:まったくないですね。 川島:そこからどう興味を持っていくんですか? 貫地谷:なんとなく事務所に所属することになって、そこからですね。最初は単純に「(芸能は)どんな道なんだろう?」ってところに興味を持ちました。そんな感じで最初のオーディションに行くわけですが、今でも忘れられないです。セリフが書いてある紙を渡されるのですが、持つ手がブルブルと震えちゃって(笑)。 川島:やったことがないからね(笑)。 貫地谷:何もできなくって、もちろんオーディションは落ちました。それがすごく悲しかったんですよね。自分を否定されたような気持ちになって。 川島:でも、そこまで努力はしてきていないですよね? 貫地谷:そう! 何もしていないのに(笑)。そこから演技のレッスンに通い始めたんですよ。 川島:じゃあ、オーディションに落ちたことがきっかけになったんですね。 貫地谷:そうです。それまで女優さん、歌手、芸人さん、タレントさんの違いもわからなかったんですよ。 川島:ほんまに興味がなかったんですね。 貫地谷:いろんな選択肢を見ていくわけですよ。「歌手はちょっと無理だなあ」「モデルさんも無理だなあ」とか考えていって、残ったのが女優だったんですね(笑)。 川島:(笑)。芸能の世界には入りたくなったんですね。 貫地谷:当時は「どうしても」って気持ちはなかったと思うんですよね。今から伸ばしていくなら女優しかないだろうなって思いました。
▼貫地谷しほりさん舞台出演情報▼
気になる方は、ぜひ足を運んでみてください! こまつ座 第143回公演『頭痛肩こり樋口一葉』が、8月5日(金)~28日(日)まで東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで上演されます。チケットは5月28日(土)より発売スタート。また9月2日(金)~11日(日)まで大阪・新歌舞伎座、9月13日(火)に岡山・津山文化センター、9月19日(月・祝)に東京・パルテノン多摩にて上演されます。 (TOKYO FMの番組「SUBARU Wonderful Journey ~土曜日のエウレカ~」より)