Yahoo!ニュース

「同じようなミスをしている」三笘薫27歳、“まさかのドロー”で現地ブライトンファンに謝罪…今季3ゴールの三笘「それでもダントツ1位の意外なデータ」とは

配信

Number Web

三笘が“ダントツ1位”のデータとは…

　三笘個人にフォーカスすると、今季公式戦の出場時間がチーム1位の1294分を記録している。この数字はフィールドプレーヤー2位のFWダニー・ウェルベック(1159分)、3位のCBヤン・ポール・ファン・ヘッケ(1139分)を約100分以上も上回り、断トツの1位だ。しかもレギュラーGKのバルト・フェルブルッヘン(1260分)よりも長い。三笘の「先発数14」もトップであり、ほぼ出ずっぱりの状態が続いている。 　本人は可能な限り多くの出場を求めており、出場時間1位の記録は、”攻守に戦える”三笘が信頼されている証とも言える。だが、懸念事項はやはりコンディション。通常12月のイングランドは超過密日程となるが、今季のブライトンは計6試合で例年ほど試合数が多くはない。三笘としては体調を維持しながら、12月15日のクリスタルパレス戦で今節の悔しさを晴らしたいところである。

「1カ月出番なし…」鎌田大地の厳しい現実

　そのクリスタルパレスに所属するのが、日本代表MF鎌田大地だ。 　パレスは、12月7日にホームでマンチェスター・シティ戦と対戦した。11月9日のフラム戦で退場処分を受け、3試合の出場停止を受けた鎌田は、このシティ戦から復帰しベンチスタートとなった。 　一時は降格圏に沈みながら復調傾向にあるクリスタルパレスと、公式戦8試合で1勝6敗1分と絶不調のマンチェスター・C。両者の試合は、クリスタルパレスがゴールを奪うと、シティが追いつくという拮抗した展開となった。それでもシティのパフォーマンスは散々で、パレスが押し込む時間帯も。だがシティが個人能力を活かし、2－2の引き分けに持ち込んだ。 　なおベンチの鎌田に、最後まで出番は訪れなかった。出場チャンスがありそうだったのは後半27分。攻撃的MFエベレチ・エゼが退き、そのタイミングで日本代表に出番の声がかかってもよかった。しかしオリバー・グラスナー監督が選んだのは、背番号55の21歳MFジャスティン・デベニー。直近のリーグ5試合で出場機会を得ているデベニーはシティ戦でも奮闘し、価値あるドローに貢献した。 　ここまでの鎌田を振り返ると、退場処分を受けたフラム戦後に日本代表の11月シリーズに参加し、インドネシア戦で先発、中国戦で途中出場した。その後、英国に戻り調整を続けているが、クラブでは出場停止の影響で11月9日から約1カ月出番がない。 　現在チームの調子が上向いているだけに、鎌田としても、ここで上昇気流に一緒に乗りたい。ダービーマッチとなるブライトン戦で、出場機会を掴めるか、あるいは我慢の時が続くのか――。「自分のサッカーキャリアでもなかなかない経験をしている。すごいタフだなと思っています」と語っていた日本代表の奮起に期待したい。

（「欧州サッカーPRESS」田嶋コウスケ = 文）

3/3ページ

【関連記事】