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巨人6000勝の軌跡~1500勝 長嶋が19、20号ホームラン2発で決めた

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スポーツ報知

 巨人が19日の阪神との開幕戦(東京ドーム)に勝利し、球団通算6000勝を達成した。  スポーツ報知では、「巨人6000勝の軌跡」と題して、1000勝から100勝ごとの節目勝利を、当時の記事で振り返る。  * * * ◆巨人8-2大洋(1958年8月10日・川崎)〔勝〕堀内28試合11勝10敗〔敗〕大石30試合7勝8敗〔本〕長嶋19号(大石)20号(関口)、岩本4号(大石)、広岡11号(宮本)  試合前「巨人はどうもいかん」と言っていた大石は1、2回は意識してインターバルを長く取った。3回からややピッチを上げる。クルリクルリ、右左へステップして球がクロスした。  4回には坂崎を三振、与那嶺を投ゴロ、調子に乗った。長嶋には1―1からシュートを決めて2―1。4球目は三塁側へ大きく踏み出し思い切り腰をひねって外角へ速い球を投げた。長嶋は振り遅れてファウルになった。バッテリーはニコリとしてうなずきあった。  「しめたと思った。だから次の球も同じところへほうろうと思った」と大石はあとで言う。それが悪かった。しめたと思った大石の右腕に力が入りすぎて硬くなった5球目はプレート真ん中、高かった。長嶋が思いきりバットを振った。球は高々と上がった。左翼手だけが左後方のフェンスに向かって走り、スタンドの歓声が少しずつ高まる。やがて打球は左翼席を越して場外に落ちた。360フィート(110メートル)ぐらいは飛んだだろう。  これでバランスが崩れた。5回には岩本が左中間に本塁打。内藤、広岡、坂崎が安打して計2点を取った。大洋は投手を鈴木に代えた。  堀内は例によって、立ち上がりが危うい。1、2回にピンチが続き、それを切り抜けると落ち着いた。6回無死で近藤を歩かせ、目時に中堅左に二塁打されて1点を取られたが、あとは連続三振。  8回には長嶋の20号2点ホームランが出た。大洋は投手を関口に代えたところ。1死後四球の与那嶺をおき、長嶋0―1から左翼席320フィート(98メートル)に打ち込んだ。  大洋はその裏、代わった藤田からやっと2点目を取る。近藤が右前安打、児玉が四球、目時の一ゴロが一-遊-一と転送される時、遊撃の悪送球があって近藤がかえったもの。  巨人は9回三塁打の岩本と内藤がスクイズして1点。四球の藤田をおいて代わった宮本に広岡が左翼席2点本塁打して3点を挙げ、大勝した。これで巨人は今シーズン大洋に対して14勝を挙げ、勝ち越しを決めた。(松本)  水原監督「1、2試合を通じての殊勲者は長嶋だ。2試合目は藤田はかわいそうだと思ったがここで星を失うのは痛いから無理して出てもらった。9回長嶋の三盗はサインは出さない。ひとりで走ったのだ。そのあと岩下を呼んだのは何が来てもともかくバットに当てろと言ったのだ。長嶋は足が速いからホームにかえれると思っていた。大洋に4連勝はしたが勝因は打線が当たっていたこと。しかし毎試合5、6点は取りながら、抑えてくれる投手がいない。これが今の頭痛の種だ」

報知新聞社

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