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「遙かなる時空の中で」シリーズはどのように女性ファンから支持を受け、進化してきたのか。4作目まで振り返る!【作品解説その1】

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長い時を越え愛され続ける女性向け恋愛アドベンチャーゲーム「遙かなる時空の中で」シリーズ。6月18日に発売予定の新作『遙かなる時空の中で7』に向けて、これからシリーズに触れる方に向けて3回に渡り「遙か」の歴史をまとめる本企画。2回目はシリーズ1作目から4作目について詳しくお届けしようと思います。1回目の基礎知識編を読んでおくとより理解が深まると思いますので、ぜひどうぞ! 【乙女ゲーム】「遙かなる時空の中で」シリーズ プレイ画像 文 / みかめゆきよみ ◆記念すべき1作目『遙かなる時空の中で』 2000年にコーエー(現コーエーテクモゲームス)の女性向けゲームブランド、ルビーパーティーが発表した「ネオロマンス」シリーズの第2弾のタイトルがこの『遙かなる時空の中で』(以下『1』)です。主人公は高校生の元宮あかね。高校入学の日、同級生の森村天真と後輩の流山詩紋とともに平安時代の京に似た異世界に時空移動します。 今プレイするならPS Vita/iOS/Android版の『遙かなる時空の中でUltimate』がオススメ。スチル絵が一新されフルボイスになっているだけでなく、恋愛エンドの後日談まで収録されており、”アルティメット”の名にふさわしい内容です。スマホやタブレットで気軽にプレイできるのも嬉しいところですね。 ◆『遙かなる時空の中で』の八葉たち ▲地の青龍:森村天真(CV.関 智一) / 群れるのが嫌いな性格の、主人公の同級生 ▲天の朱雀:イノリ(CV.高橋直純) / 気性は激しいが、気さくで素直な鍛冶師見習い ▲地の朱雀:流山詩紋(CV.宮田幸季) / 心優しく、料理が得意な主人公の下級生 ▲天の白虎:藤原鷹通(CV.中原 茂) / 礼儀正しく、八葉の中で最も正義感の強い青年文官 ▲地の白虎:橘 友雅(CV.井上和彦) / 容姿端麗にして、人生を楽しむのを良しとする雅な左近衛府少将 ▲天の玄武:永泉(CV.保志総一朗) / 皇族の生まれながら年若くして出家した、心静かな少年 ▲地の玄武:安倍泰明(CV.石田 彰) / 安倍晴明の愛弟子で、冷徹なまでに務めを果たす陰陽師 平安貴族、武士、陰陽師とバラエティ豊かな面々が顔を揃えています。 ◆異世界の京を探索 京にはびこり穢れをふりまく怨霊を倒し、その地に宿る「五行」の力を取り戻して鬼から京を守るのが神子と八葉の日々の務め。鬼に囚われた京の守護神・四神を順番に解放していきます。 占いで導き出された期日までに四神がいる場所を突き止めるのが基本的な流れ。探索には八葉を2名連れて行くことが可能なので、意中の相手を積極的に選んでいくとよいでしょう。八葉それぞれが好きな場所を訪ねると仲が深まります! ただし探索の際には怨霊との戦いが避けられないので、怨霊と八葉の相性も考慮しなければなりません。 ◆「応援」が大事な戦闘システム 「遙か」シリーズは乙女ゲームでありながらも奥深い戦闘があるのが特徴です。五行の相性を用いた戦闘が基本ですが、細かいシステムはタイトルごとに異なります。 一作目の戦闘では八葉の集中力を高めて術を使って怨霊を倒すのがメイン。集中力は「応援」によってあげることができます。そこで重要になるのがそれぞれの八葉が喜ぶ言葉選びです。 優しい言葉良いかというとそうでもなく、檄を飛ばしたほうが喜ぶ場合もありなかなか大変です。そんな苦労の末の術は効果絶大! うまく戦って有利に進めれば八葉との好感度もアップします。戦いが育む愛、これが「遙か」シリーズの醍醐味です! ◆平安の雅な文化も堪能 ネットはおろか電話すらない時代ですから、八葉との交流には主に手紙が使われます。現代では味わえない雅なやり取りを体験しましょう。また、八葉にはそれぞれ好きな紙や花や香りがあるので、意中の八葉の好みを把握していくのも楽しみのひとつです。いやぁ、雅ですね! ほかにも「物忌み」など、平安時代ならではの文化を堪能できる『遙か』。1作目にしてシリーズの大事な部分がすべて盛り込まれていたことがおわかりいただけたのではないでしょうか? ◆『1』の100年後を描いた『遙かなる時空の中で2』 『遙かなる時空の中で2』(以下『2』)は1作目から100年後が舞台です。日本史でいうところの「院政期」が舞台になっており、帝と院の対立が軸になっています。今プレイするならPSP版がオススメです。PlayStation Storeでダウンロード版が配信されており、PS Vitaでプレイ可能です。 帝と院が権力争いに明け暮れ、人々が希望を失い「今浄土」を望んでいる京。主人公の高倉花梨は、龍神に導かれて龍神の神子として異世界に召喚されます。しかし京にはすでに院が認めた神子がおり、八葉も帝側と院側に分かれて対立し一枚板ではありません。 一緒に召喚された現代人がおらず、八葉は一気に揃わず、あまつさえ主人公は神子であることを疑われている状況。『2』の主人公、なかなかのハードモードです。『1』をプレイした方向けの玄人仕様ではありますが、どこか陰のある雰囲気がお好きな方にはたまらないでしょう。 ◆『遙かなる時空の中で2』の八葉たち 『2』では八葉がそれぞれの立場が帝側か院側かに分かれています。 ▲天の青龍:源頼忠(CV.三木眞一郎) / 院に仕える武士。無口で実直な性格 ▲地の青龍:平勝真(CV.関智一) / 帝側の下級貴族。短気で一匹狼ですが、庶民のために巡回に勤しむ一面も ▲天の朱雀:イサト(CV.高橋直純) / 院側の僧兵見習い。勝ち気な少年。貴族を嫌っています ▲地の朱雀:彰紋(CV.宮田幸季) / 現帝の弟で帝側。身分の隔てなく誰にでも優しい性格 ▲天の白虎:藤原幸鷹(CV.中原茂) / 院側で藤原摂関家の一員。検非違使別当と中納言を兼任するエリート ▲地の白虎:翡翠(CV.井上和彦) / 帝側で海賊の頭領。飄々とした性格ですが、海賊とは思えぬ優雅な振る舞いが特徴的 ▲天の玄武:源泉水(CV.保志総一朗) / 院側で村上源氏の貴族。控えめな性格で笛の名手 ▲地の玄武:安倍泰継(CV.石田彰) / 帝側に属する陰陽師。1作目の安倍泰明が残した記録を所持しています 1作目のイメージを踏襲していますが、帝と院、2つの勢力に分かれているため、最初の選択次第で意中の相手との関係が変化するのが2の特徴です。 ◆『1』をパワーアップさせたシステム 『2』のシステムは『1』を踏襲。『1』で登場した場所が再び採用され、内裏や洛外の広い範囲を探索できるようになっています。『1』は春でしたが『2』は秋から冬。マップの雰囲気もだいぶ違いますね。 龍神の問いかけで最初に主人公をサポートする八葉が決定し、その八葉が帝と院のどちらの勢力かによって八葉の加入順が変わります。しばらくは同じ勢力の4人の八葉とともに行動することになるでしょう。 制限されているからこそ、少しずつ八葉の信頼を得ていくのは快感の一言です。 ◆進化した「応援」戦闘 2作目でも重要になるのが八葉の集中力を上げる応援。『2』では1回目にかけた言葉が確認できるようになりました。同じ八葉に連続で応援する「応援合詞」が成功すれば集中力が大幅アップするだけでなく「想う心」もアップします。 応援がうまくいくと振り向いて優しいことばをかけてくれますが、失敗するとけっこう当たりが強め。なにせ序盤は仲間の八葉も主人公が神子であることを疑っていますから……。逆境をけなげに生き抜く主人公を応援せざるを得ません! ◆システム一新! 源平合戦が主軸の『遙かなる時空の中で3』 『遙かなる時空の中で3』(以下『3』)の舞台は、『2』から100年後の平安時代末期。世にいう「源平合戦」をモデルにしており、実在した歴史上の人物が八葉として登場します。初出は2004年。シリーズの中でも特に評価が高く、ファンディスクや派生作品も多いタイトルです。 主人公の春日望美は冬のある日、学校で雨の中たたずむ不思議な少年を見かけ、異世界に引き込まれてしまいます。幼馴染の有川将臣と有川譲は望美を助けようとしますが、彼らも時空跳躍してしまうのです。 今やるならPS Vita版『遙かなる時空の中で3 Ultimate』がオススメ。PS2版『遙かなる時空の中で3』、PS2版『遙かなる時空の中で3 十六夜記』を1本にまとめ、PSP版『遙かなる時空の中で3 with 十六夜記 愛蔵版』での追加要素を収録し、追加コンテンツも充実しています。 ◆『遙かなる時空の中で3』の八葉たち ▲天の青龍:有川将臣(CV.三木眞一郎) / 朗らかで頼りになる主人公の幼なじみ。異世界に時空移動した時に行方不明になり、夢の中でしか会うことができない ▲地の青龍:源九郎義経(CV.関 智一) / 源氏の軍の大将。生真面目だが、口が悪く誤解されやすいタイプ。女性は危険な戦場に出るべきでないと考えていて、戦場に出ようとする主人公に反発する ▲天の朱雀:ヒノエ(CV.高橋直純) / 主人公たちが熊野を旅している時に出会った美少年。女の子好きのナンパな性格で、主人公が神子と知って興味を持ち、声をかけてくる ▲地の朱雀:武蔵坊弁慶(CV.宮田幸季) / さまざまな知識に通じた源氏の軍師。物腰穏やかで優しいが、主人公を翻弄するような言動を取ることも…… ▲天の白虎:有川 譲(CV.中原 茂) / 生真面目な性格の主人公の幼なじみで、天の青龍・有川将臣の弟。弓が得意で、異世界でもその弓の腕で主人公の助けとなる ▲地の白虎:梶原景時(CV.井上和彦) / 華やかで軽い雰囲気の、源氏の軍奉行(いくさぶぎょう)。武士だが、銃のような形の呪具で陰陽術を使うことができる ▲天の玄武:平 敦盛(CV.保志総一朗) / 敵である平家の公達。どこか人間離れしたはかなげな美しさを持つ。口数は少なく、人と関わることを拒絶している ▲地の玄武:リズヴァーン(CV.石田 彰) / 主人公と九郎の剣の師匠で、謎めいた人物。かつて、この異世界を危機に陥れたという「鬼の一族」の末裔らしい 『2』までは八葉の雰囲気も似ていましたが、『3』では一新。少年枠のキャラクターが大人になったり、鬼が八葉に選ばれていたりと、かなりの変化を遂げています。 ◆個別恋愛ルート・エンディングが初実装 『2』で描かれた対立構造がうまく源平合戦に応用されています。『2』まではカレンダーに沿って物語が進行しましたが、『3』は源平合戦に沿って物語が展開されるように。とはいえそこは異世界。史実通りではなく、大胆なアレンジが施されています。 また、本作から恋愛ルートに入ると個別のシナリオが展開されるようになりました。各キャラクターには2種類の恋愛ルート・エンディングがあり、ハッピーエンドもあれば切なさ多めの「十六夜ルート」も用意されています。プレイするたびに異なるエンディングが迎えられるのでボリューム満点です。 さらに本作から追加されたのが「運命上書きシステム」。主人公が時空を越える能力を得たことで、やり直したい章の冒頭からやり直すことができ、運命を変えることができるというものです。 章をやり直すと選択肢が増える場合も。これまでと違う選択をすることで、新たなルートが開けます。 ◆「円陣」による進化したバトル 『3』の神子は自ら剣を取り前線で戦います。敵との戦いはより戦略的になり、敵に遭遇したら「円陣」を回して戦いに出る八葉を変え、有利な状態になるようにしていきます。神子と八葉の組み合わせによって使える術も変化するので、事前に円陣の配置を考えておくとよいでしょう。 倒した敵の属性によって五行の力がたまり、それを振り分けることで主人公や仲間の特技を習得して強化していきます。RPGっぽさが増したと言えるかもしれません。戦闘に直接関係ありませんが、「ささやき」を習得するとプレイヤーの士気があがるセリフを聞くことができるので、ぜひご堪能あれ! ◆八葉が現代鎌倉に!? 『3』ではなんと八葉全員が現代に逆時空跳躍しちゃいます! 荼吉尼天を追いかけて現代鎌倉に時空跳躍した八葉たち。主人公が生まれ育った鎌倉にて、見事に荼吉尼天を撃破! 『遙かなる時空の中で3 運命の迷宮』では、現代鎌倉での荼吉尼天との戦いの後が描かれます。戦いが終わって彼らの世界へ戻ろうとしますが、時空の狭間が開かず、帰ることができません。その原因を探るうちに、鎌倉に現れた謎の「迷宮」へと迷い込みます。迷宮を調査した先に明らかになった秘密とは……。 八葉たちの現代服がとても新鮮な『運命の迷宮』。現代にすぐ順応する八葉、できない八葉の差がなんとも愛おしいですね。ヒノエはすぐに順応して携帯電話も使いこなしています。 迷宮では戦闘になることも。本編とは異なる新エンディングも八葉ごとに用意されています。 さて、ここで番外編として『1』~『3』のキャラクターが総出演する『遙かなる時空の中で 夢浮橋』もご紹介しておきましょう。こちらはDSが初出、『遙かなる時空の中で 夢浮橋 Special』がPS2に移植されています。今プレイするには環境を整えるのにやや苦労するかもしれませんが、『1』~『3』をプレイした方なら楽しめる内容になっていますので、ぜひチェックしてみてください。 ◆はじまりの物語。古代を舞台にした『遙かなる時空の中で4』 今までは約100年ごとに時代が進んできましたが、『遙かなる時空の中で4』(以下『4』)で時代が一気に戻り、古代が舞台になります。2008年にWii、PS2で同時発売され、「遙か」シリーズのはじまりの物語が描かれています。八葉の概念がなく、レギュラー声優のシャッフルも行われました。 マップ、戦闘画面、キャラクター等が3Dで描かれ、2D絵も空気感があるCG色彩になっており、現代風になったと感じます。 異なる点はほかにも。主人公の葦原千尋、彼女と同居する風早と那岐は現代で生活していますが、実は3人とも異世界人。4には現代人がおりません。 突然現れた謎の人物・柊は千尋を「姫」と呼び、「豊葦原の王となる人だ」と告げます。そして風早から聞かされる真実。千尋は異世界にある中つ国の姫だったのです。 今プレイするなら&いまでもハードを持っているなら、PSP版の『遙かなる時空の中で4 愛蔵版』をオススメします。シリーズ初の3D描写をぜひ綺麗な画質でお楽しみあれ! ◆『遙かなる時空の中で4』の攻略対象キャラクター ▲風早(CV.井上和彦) / 主人公の従者。現代では高校教師をしていました。穏やかな性格 ▲アシュヴィン(CV.石田彰) / 常世の国の皇子。敵には容赦ない性格ですが、自国の民からの慕われています ▲サザキ(CV.関智一) / 空を飛べる日向の一族の青年。明るくておおらかな性格 ▲那岐(CV.宮田幸季) / 主人公の同級生ですが実は異世界人。優秀な鬼道使いですが何事に対しても怠惰 ▲布都彦(CV.保志総一朗) / 中つ国の武官。真面目な性格で、日々鍛錬を怠らず、姫に忠誠を尽くしています ▲柊(CV.三木眞一郎) / 風早たちと同門でありながら、現在は常世の国の軍師をしています。含みのある物言いをし、考えていることが読めません ▲遠夜(CV.高橋直純) / 土蜘蛛と呼ばれる異民族の青年。黒い衣をまとい、異質な印象ですが、穏やかで心優しい性格 ▲葛城 忍人(CV.中原茂) / 獣人(けものびと)を率いる中つ国の将軍。自分にも他者にも厳しい 古代、神話の時代が描かれているため、異民族が恋愛対象として登場し、よりファンタジー色が強くなっています。 ◆主人公の人生に主軸が置かれた濃厚なストーリー 主人公は中つ国のニの姫。中つ国は常世の国に攻められ、5年前に滅亡しています。現代から異世界に戻った主人公は、徐々に記憶を取り戻し中つ国の王として覚醒してゆくのです。 『3』では歴史上の人物に神子が寄り沿うシナリオでしたが、『4』では主人公の人生そのものに焦点が当てられています。恋愛シミュレーションゲームとしても秀逸ですが、ひとりの女性の壮大な人生を描いた物語としてみてもやりごたえ十分です! シナリオ分岐に関しては『3』を踏襲し、キャラクター個別の恋愛ルートに入ると新たな展開とエンディングを体感することができます。『3』では最初に必ず見なければならないシナリオがありしたが、『4』では自由に章選択ができるので、やり直しがしやすくなっています。主従関係、種族を越えた愛、ロミジュリ的展開など、バリエーション豊かな恋愛を楽しみましょう。 ◆だれが一番乗り!? さらに進化した戦闘 主人公の武器は弓。姉である一の姫から託された天鹿児弓を用いて戦います。元々異世界人ということもあり、これまでの主人公よりも違和感なく戦いに身を投じる印象があります。 戦闘も3Dで描かれており本格的です。敵は一人につき一体。プレイヤーは主人公のみ操作可能で、自分の目の前の敵を倒すと誰にかけつけるか選べます。意中の相手に一番に駆け付ければ好感度アップ! また、合体技はダメージを与えたい敵を選ぶことができるので、うまく使えば任意のキャラを主人公の元に1番に駆けつけさせることもできます。敵を倒しつつ、誰を「一番乗り」させるかが戦いの、ひいては恋愛の鍵となるのです。 『1』『2』でらしさが確立し、『3』で新しい可能性を提示、『4』でさらに進化を遂げた「遙か」シリーズ。恋愛シミュレーションゲームとしても秀逸ですが、歴史ゲームとしても、物語としてもクオリティが高く、タイトルを重ねるごとに進化を遂げていることがおわかりいただけたと思います。最新作『7』はどんな驚きとトキメキが待っているのでしょうか? 次回は『5』『6』についてご紹介します。 (c)コーエーテクモゲームス All rights reserved. 「遙かなる時空の中で」シリーズはどのように女性ファンから支持を受け、進化してきたのか。4作目まで振り返る!【作品解説その1】は、WHAT's IN? tokyoへ。

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