シフィオンテクが新シーズン開幕前に自身のドーピング問題に言及!「私が控訴される理由は何もない」<SMASH>
2024年8月のドーピング検査で禁止薬物が検出されたものの、ITIA(テニスの不正行為を監視する第三者機関)による裁定は約1カ月の出場停止処分に留まり、ほぼ無罪に近い処分となった女子テニス世界2位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)。 【動画&画像】シフィオンテクが公開したドーピング騒動に関する説明 同じく禁止薬物が検出されたが軽い処分で済んだ男子世界1位のヤニック・シナー(イタリア)は、WADA(世界反ドーピング機関)による不服申し立てを受け、現在スポーツ仲裁裁判所(CAS)で審議が行なわれている。 よってシフィオンテクも同様の流れ(WADAの提訴)になる可能性は否定できない。 しかしシフィオンテク本人は、自身のドーピング問題はすでに決着したと考えているようだ。2025年シーズンの開幕戦として現在行なわれている男女混合の国別対抗戦「ユナイテッド・カップ」(24年12月27日~25年1月5日/オーストラリア/ハードコート)にポーランド代表として出場しているシフィオンテクは、大会前のメディアデーで改めて身の潔白を下記のように主張した。 「私が控訴される理由は何もないと思う。すでに処分を受け、重要なアジアシリーズ3大会を欠場し、世界1位の座を失った。私の無実を証明するための全ての証拠を提示したし、この件についてはもう話すことはないと思う。幸運にも汚染の原因をすぐに特定でき、それが全てを明らかにした。精神的には大変だったけど、今はもう競技に戻ることに意欲を感じている」 そしてシフィオンテクは自身に無罪の裁定が下されたことを理解してくれた人々へ向け、感謝の言葉をこう口にした。 「大多数の人々はしっかりと理解してくれたし、文書を読んで私のケースを分析した人たちは、私には一切非がなく、何も影響を与えていないことを理解してくれた。この困難な時期に受けた支援と愛情には本当に感謝している。当初は周囲の人たちに見捨てられるのではないかと恐れていた」 とはいえ全て一件落着といった雰囲気はまだ見られない。今後の動向に注目が集まる。 文●中村光佑