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世界中の「掃除」を採集した新メッセージと「これからの無印良品」について、原研哉、上田義彦らが語った。

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今年、創業40周年を迎えた無印良品が、新たな企業広告とメッセージ「気持ちいいのはなぜだろう。」を打ち出した。テーマは「掃除」。あらゆる国々で日々営まれている掃除の様子を写真や映像に収め、公式サイトやテレビCM、雑誌、新聞を通して日本国内外に展開している。 【写真を見る】9月1日開催、「これからの無印良品」 広告のスタートに合わせ、9月1日にトークイベントが開催され、長年にわたり同ブランドの広告を手がけてきたグラフィック・デザイナーの原研哉、写真家の上田義彦、良品計画の代表取締役会長・金井政明が登壇した。

第一部は、原と上田が登壇。冒頭に前回の2018年の企業メッセージの撮影の際に行ったガラパゴス諸島で出合った動物たちの話題から始まり、今回のイランで日常的に行われているペルシャ絨毯の洗濯や中国の高層ビルの窓掃除、日本の大仏の「お身拭い」など、100カ所以上で行われた掃除風景の撮影を振り返った。 テーマである「掃除」について原は、「人間はなんで掃除するんだろう?と考えた時に、自然は人間にとってつらいもので、人間だけが好きなように環境を整えている。一方で自然は、どんどんそこに侵食してくる。それを放っておくと気持ち悪いので人工的に整えていく。人工が増えていくと自然が恋しくなって、自然に行き過ぎるとまた少し人工に戻りたくなる。その間を調停しているのが掃除っていう作業で、ものすごく人間臭い営み」と話す。

上田は、「2000年代頃までは、夢を見たり、世界を意識し始めたのも広告からだった気がする。ここ最近の広告は物を売るだけに見える」と憂う一方で、無印良品の広告について「日常のちょっと先の夢を見させてくれるような、ホッとする感じがする」と評価した。 また、今回の撮影と完成した広告を振り返り、「世界が混沌としていて、大丈夫かって思うんだけど、それぞれの国の日常の風景にとんでもなく大事なものもある。こういう豊かな地球の姿をどんどん見ることができたら、ちょっと幸せな時間を見た人たちがもてるかなと思いますね」と語った。 世界中から採集された掃除の風景は、写真集『掃除 CLEANING』として一冊にまとめられ、日本国内の無印良品123店舗とネットストアで先行発売中だ。

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