DHL、777F貨物機を8機追加発注 22機に
DHLエクスプレスは現地時間1月13日、ボーイング777F貨物機を8機追加発注したと発表した。最初の機体は2022年に受領予定で、大陸間路線の拡充を進める。また、4機のオプション(仮発注)と購入権についても合意した。 DHLは、2018年7月に777Fを14機発注しており、2019年から10機受領済み。貨物搭載量は102トンで、航続距離は9200キロ(4970海里)。同社では長距離路線でテクニカルランディング(給油のための着陸)を減らし、着陸料を削減できることから、輸送コストを削減できるとしている。これまでの大型貨物機で主力だった747-400と比べ、二酸化炭素(CO2)排出量を18%削減できる。 DHLによると、2020年10-12月期(第4四半期)はグローバルEコマースの取扱量が前年同期比で40%以上増加したという。DHLエクスプレスのジョン・ピアソンCEO(最高経営責任者)は、「Eコマースは、永続的なメガトレンドであるとの確信をより強固にした」とコメントしている。今後は新型コロナウイルスのワクチン輸送にも活用していく。 また、2020年7月に中型貨物機767-300BCFを4機追加発注し、計55機となっている。 777Fは、日本ではANAホールディングス(9202)傘下の貨物事業会社ANAカーゴ(ANA Cargo)が2機導入している。
Tadayuki YOSHIKAWA