ベネディクト・カンバーバッチ、アイアンマンを「Douchebag(嫌な奴)」と呼んだことを振り返る
ベネディクト・カンバーバッチは、サウジアラビアで開催されたレッド・シー映画祭のイベントで、『SHERLOCK(シャーロック)』や『イミテーション・ゲーム』からウェス・アンダーソン監督作品への参加など、自身のキャリアについて語った。 ベネディクト・カンバーバッチ、アイアンマンを「Douchebag(嫌な奴)」と呼んだことを振り返る ベネディクト・カンバーバッチ(『ドクター・ストレンジ』、『イミテーション・ゲーム』、『SHERLOCK(シャーロック)』、『エリック』)は火曜日、『アベンジャーズ:インフィニティー・ウォー』の撮影現場でドクター・ストレンジとしてロバート・ダウニー・Jr演じる「アイアンマン」トニー・スタークと交流したことを振り返った。彼のセリフのひとつに「douchebag(嫌な奴)」という言葉を加えたことで、印象深いものにしたつもりだと語った。 その瞬間は、アイアンマンがストレンジに、戦いの中で何をしているのかと尋ねたときに生まれた。 カンバーバッチはイラつきながら、「現実を守ってるんだよ、douchebag(嫌な奴め)」と返したのだ。セット内外の人からの「お~」という声も聞こえたという。 彼はまた、ドクター・ストレンジのキャラクターについて、「もっと遊べることがたくさんある」と語り、一方で、マーベルでの成功に傲慢にならないよう、本当に 「懸命に」働かなければならなかったと語った。 マーベル映画やスタートレックのような大作映画フランチャイズについて、彼は、トム・ホランドやダウニー・Jr.をはじめとする才能の豊かさを称賛した。また、『キャプテン・アメリカ』における政治的要素や、マーベル・シネマティック・ユニバースにおける新たな要素である『ドクター・ストレンジ』の宗教的・精神的要素についても言及した。 『イミテーション・ゲーム』と同じくアカデミー賞にノミネートされたジェーン・カンピオン監督の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』については、「とても楽しかった」と振り返った。 モルテン・ティルドゥム監督の『イミテーション・ゲーム』でアラン・チューリングを演じたカンバーバッチ。同性愛者であることを理由に化学的に去勢されたコンピューター科学者の痛みを本当に感じたため、本当に演技をする必要がないことを初めて経験したと振り返った。カンバーバッチは、「彼が感じていたであろうことに本当に共感し、涙が止まらなかった」と語った。 カンバーバッチは、今後控えている作品、オリヴィア・コールマンと共演する『The Roses(原題)』や、ウェス・アンダーソン監督の次回作『The Phoenician Scheme(原題)』にも触れた。 プロデューサーとしても活躍しているカンバーバッチ。特にフローレンス・ピューとアンドリュー・ガーフィールドが共演した『We Live in Time(原題)』の製作総指揮について尋ねられた彼は、その普遍的なテーマとユーモアに共感したと答えた。「資金調達と予算構成は、この情勢下ではとてもとても難しい」と話しながらも、自身のプロデュース作品について、「虚栄心の塊のようなプロジェクトではない」とも語った。 カンバーバッチは、幼少期に目を向け、「僕は一人っ子だから、いつも家族を探しているんだ 」と話した。また、両親が俳優であり、当初は別の職業に就くことを望んでいたことにも触れた。さらに、イギリスの公立学校で「同調性」に包まれていたことを振り返り、弁護士になることを諦めて、俳優を目指した彼は当時は「世間知らず」のようだったと語った。 カンバーバッチは時折、自分が演じるキャラクターの要素を私生活に持ち込んでいることに気づくという。例えば、彼の母親はよく、彼が言い返したり嫌な奴になると「シャーロックを連れてきているの?」と尋ねてきた。カンバーバッチは、スクリーンに登場する人物のどの要素を自分の生活に取り入れるかは「自分で選んでいる」と語った。 カンバーバッチは、多くの拍手と 「We love youuuuuu!」という感性、悲鳴の中、ステージを後にした。 ※本記事はオリジナル記事から抄訳・要約しました。翻訳/山中 彩果