【オービス】最新機器が神出鬼没! 車の「スピード超過」7つの取締り方法とは? 進化が続く違反摘発&事故防止の取り組み
春の全国交通安全運動の前におさらい
「令和4年春の全国交通安全運動」が、2022年4月6日から15日までの10日間実施されます。 【写真】速度取締りの「ナマ現場」を撮影! 実際の光景を見てみる(13枚) 陽気も良く各地から花の便りも届き、絶好の行楽シーズンが到来します。クルマで出掛ける機会も増えるのではないでしょうか。
しかし、そのような時に気を付けなければならないのが、交通事故です。スピードの出しすぎによる悲惨な事故のニュースも後を絶ちません。 そこで警察は、事故を未然に防ぐためにさまざまな方法でスピード違反車両を検挙しています。その件数は多く、2021年中だと106万4818件にも上ります(警察庁調べ)。1日あたりだと約2900件、1時間あたりだと約122件になる計算です。 そこで今回は、その速度超過の多彩な取締り方法や種類を筆者の観点でまとめました。 予めお断りしますが、取締りの種類や名称などについて、定義などはっきりと決まったものはなく、各個人でとらえ方や認識も異なり、人それぞれの呼称があると思います。 あくまでも「オービスガイド」を運営する筆者(大須賀克巳)が情報提供をするため、全国の取締りを10年以上調べてきたなかで、独断で決めている部分もあることをご了承ください。
1.有人による速度取締り(通称、ネズミ捕り)
ネズミ捕りは、警察官が計測と違反処理を現地でおこなう方式です。 ネズミ捕りは、全国各地でおこなわれており、取締り場所も決まっていますが、おそらく検挙件数が最多なのもこの方法と思われます。 このネズミ捕りの方法は(筆者による分類になりますが)大きく分けて3種類があると考えます。 (1) 警察官による機器を使用したネズミ捕り 計測係の警察官が、レーダーや光電管などの速度計測機を使って速度超過のクルマをチェックします。 レーダーや光電管を路上に置き、その前を通過したクルマの速度超過を確認すると、通常、計測係から停止係に無線で連絡をします。 停止係は予め前方で待機し、赤い止まれの旗を出して違反車両を停車できるスペースへ誘導します。 この停車スペースは通称「サイン会場」などとも呼ばれ、違反の内容により通称「青キップ」や「赤キップ」などの違反処理がおこなわれます。 「ある程度場所が決まっている」理由は、この違反処理をおこなう停車スペースが必要だからです。