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なぜ「ホンダe」は航続距離を割り切ったのか? FWDをやめてRR方式を採用した理由

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GQ JAPAN

まもなく販売開始されるホンダeがメディア向けに披露された。実際に見て、触った今尾直樹が、開発者へのインタビューを交えリポートする。 【写真を見る】ホンダeの詳細(22枚) デザインと使い勝手を両立した機能的なインテリア

原点回帰が大きな○

ホンダeの○は、まずもって見た目である。見ているだけだからして、これは最大の○だ。 外観は現行「N-ONE」にちょっと似ている。ホンダ4輪の原点である「N360」、そのあとの初代「シビック」に似ている、ということである。それらをベースにフラッシュ・サーフェイス化を徹底し、そこにホンダのロボット「アシモ」のデザインをふりかけた感じ。丸型ヘッドランプを採用して、全体にラブリーな印象に仕上げたところが○だ。小型車はカワイイに限る。 インテリアもイイ。○である。リビングをイメージしたそれは、水平基調のウッド・テーブルを模したダッシュボード上に大型スクリーンが並んでいる。12.3インチのスクリーンを2画面並べて、ここに写真を映し出して壁紙にすることもできる。ダッシュ全体が低くて、たいへん広々と感じる。まさにモダン・リビングである。 同時に、初代シビックがモチーフだ、と、すぐにわかる。2本スポークのステアリング・ホイールも、初代シビックを知っているひとには感涙だ。 昔のホンダ車を知らないひとや若者には、新鮮で新しいと感じるんです。レトロを狙ったわけではなくて、よき普遍的なデザインは似てくる、という意味のことを開発責任者の一瀬智史(いちのせ・ともふみ)氏は語った。 スマートフォンにダウンロードしたアプリを使うと、Bluetoothを介してドアの施錠/開錠や、フロントの充電/給電ポートのフードを開けることができる。 だけど、クルマ本体の電池がなくなったら、どうするんだ?  こんなになにもかも電気仕掛けにしたら、ドアも開かなくなるではないか。と思ったけれど、ホンダeはEVだから、毎日家に帰ったら充電ケーブルと接続されているだろう。バッテリーがあがることはまずないのではあるまいか。愚問でした。ぜひにおよばず。×である。 「オッケー、ホンダ!」と呼びかけると、ホンダパーソナルアシスタントが音声認識で答えてくれる。すでに「OK、Google」とか「ハーイ、メルセデス」とかでおなじみのシステムだけれど、埴輪の顔みたいなイラストが出てくるところがクールかどうかは別にして日本らしい。新しいコミュニケーションに○である。 ホンダe最大の○は、過去と未来をつなぐ、というコンセプトなのだと筆者は思う。話が抽象的にすぎるというなら、ヨーロッパの小型車に範をとった、ホンダの原点回帰が大きな○なのだ。N360もシビックも、ミニをはじめとするヨーロッパの小型車をお手本にした。初代シビックがシャレていたのは、ローバーのダッシュボードを参考にしたからだった。

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