EU離脱で頭の体操、町田市が東京を“離脱”するとしたらどんな手続が必要?
「問題になっていることがあるのか疑問」
法律上の手順はともかく、そもそも正当な理由がなければ法案は通らない。神奈川県にとってのメリット・デメリットについて聞くと、市町村課の井上和子課長は「イギリスには移民問題があったが、(町田市が東京都にあることで)現在問題になっていることがあるのか疑問。金鉱が眠っているとかなら話は別ですが」と首をかしげた。 実際、町田市と相模原市では、市民の生活向上につながるさまざまな連携・交流が行われている。図書館や宿泊施設、高齢者福祉施設などの相互利用、乳幼児健康診査や住民票写し等証明交付の相互受付、広報紙への催し物などの相互掲載と、実に便利な内容だ。東京都を離脱しなくても特に大きな問題はなさそうだが、こういった連携実績こそが、「神奈川県町田市」と言われるゆえんなのだろう。 (齊藤真菜)