「駅まで徒歩10分」が2時間も…「Kアリーナ横浜」“退場大渋滞”相次ぎ運営会社が謝罪
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9月に開業した世界最大級というコンサートホールを巡り、観客から不満の声が相次いでいます。ライブ終了後、最寄り駅まで徒歩10分のはずが、2時間かかったというケースも出ています。 ■音楽専用アリーナ「Kアリーナ横浜」 人気アイドルグループのライブ終了後の様子です。見渡す限り人であふれ返り、ほとんど前に進めない状態です。 世界最大級の音楽専用アリーナ「Kアリーナ横浜」は、9月29日に横浜・みなとみらい地区にオープンしました。 2万人を収容でき、ステージが見やすくなるよう座席が扇形に配置されています。また、音にこだわり、高性能のスピーカーを多数導入しています。 ■駅まで徒歩10分が“2時間”も…「退場が地獄」 しかし、観客からは次のような声が聞かれました。 観客 りんさん:「ライブはすごく楽しいんですよ、音響もすごくいいし。(でも)その昼公演が終わって外に出たら規制されて、もう前にも進めないし、逆に戻ろうとしても絶対戻れないし。不安とイライラで、友達も私も険悪な感じ」 横浜駅まで徒歩10分というアクセスの良さも売りの一つですが…。 観客 mayuさん:「全然進まないという状態が続いてまして、2時間かかった人もいたみたいですけど、私は1時間半で行けました」 さらに、SNS上では「退場が地獄」といった投稿も見られました。 ■横浜駅方面のルートが1つ 近隣住民は? なぜこんな状況になってしまったのでしょうか? 運営会社によりますと、「雑踏事故防止の観点から観客が会場から出る際に規制をかけている」といいます。 また、歩道への出口が狭く、横浜駅方面のルートが1つに限られるため、混雑が起きているのです。 近くに住む人はこう話します。 近隣住民(20代):「皆さん楽しそうで、よかったなと思います。みなとみらいに来る人多いんだったら、いいんじゃないかと思います」 街のにぎわいを喜ぶ声が上がる一方で、こう話す人もいました。 近隣住民(60代):「初めて見るような行列でビックリして、思わず写真撮りましたね。もう全然歩く余裕がないですね」 ■新ルート“新設デッキ” 完成まであと1年か こうした状況を受けて、運営会社はホームページに異例の謝罪コメントを掲載しました。 Kアリーナ横浜:「ライブ・コンサートの余韻を楽しむべき退場時に、ご来場の皆様がご不快な思いをしていること慚愧(ざんき)に堪えません。近隣住民の皆様にもご迷惑をおかけしていることをおわび申し上げます」 現在工事中の“新設デッキ”が完成すると、横浜駅方面へのルートが新たに確保できるといいますが…。 Kアリーナ横浜:「早期供用開始等について、横浜市と協議・調整を重ねておりますが、横浜市によりますと、新設デッキの完成まであと1年程度を要するとのことです」 今後、誘導員の追加や誘導方法の改善に加え、複数のルートを案内するなど努力すると表明しています。 (「グッド!モーニング」2023年11月21日放送分より)
テレビ朝日