トルコで偽ドル札流通の疑い、関係当局が被害防止へ対応進める
Nevzat Devranoglu [アンカラ 28日 ロイター] - トルコで偽ドル札流通疑惑が広がっており、関係当局が被害防止に向けた対応を進めている。 中央銀行は司法部門と協力して偽ドル札問題に取り組んでいると表明。調査の報告内容や行動指針を金融機関と共有したと述べた。 現時点でトルコ国内にどれぐらいの量の偽ドル札が出回っているのかは不明だが、何人かの銀行関係者の話では、複数の外貨交換所と銀行は一部のドル札受け入れを停止したという。 銀行関係者によると、50ドル札と100ドル札の一部に偽札の疑いがあり、これらは現在の紙幣計算機では検知されない。 トルコ銀行協会は、紙幣計算機やキャッシュディスペンサー、ATMを点検・更新して偽ドル札流通に歯止めをかけると明らかにした。 関係者の1人は、予定通り迅速に銀行システム全体で紙幣計算機が更新されれば、偽札検知が可能になると語った。 一方地元テレビは、イスタンブールの検察当局が偽ドル札問題で捜査を開始したと伝えた。