「新ルール:期限付き移籍」「若手の育成リーグ開催」「ホストスタジアムの確保」など。リーグワン中期方針に関する会見
来シーズンから、秋に若手の育成リーグの開催を予定しており、2シーズン後の2026-27シーズンからは、スーパーラグビーチームと、チャンピオンシップ形式の「クロスボーダーマッチ」を行う方向で動いているという。また、2027-28シーズンからはサラリーキャップの導入も目指している。
さらに、リーグワンでは「スタジアムの固定化、そしてホスト&ビジターを今以上に邁進する」ことをターゲットに、『フェーズ3』の1シーズン目にあたる2028-29シーズンを目処に、クラブのライセンス制度を導入する予定だ。
ライセンス制度で、一番大きな要件となってくるのは、やはりホストスタジアムの確保である。
「ライセンスに基づくエリア・スタジアムの考え方」の表の通り、ディビジョン1は1万人以上、ディビジョン2・3は、2500人以上のスタジアムを確保し、ホストスタジアムで5割以上、セカンダリースタジアムも入れると8割以上のホストの試合を実施することを求めていくという。
2028-29シーズンの1年以上前に、クラブライセンス制度の概要が発表される予定である。東海林専務理事は「4~5年あるので、現在のディビジョン1のチームはホストスタジアムが確保できる見込みだ」と話した。
一方、もしディビジョン1のチームで、1万人以上のホストスタジアムを確保できなかった場合は、ディビジョン1からの降格の可能性があり、ディビジョン2のチームであれば昇格できないケースも出てくるかもしれない。
ただし、現在建設中のスタジアムや、スタジアム建設計画もあるため、ライセンス制度の導入は2028-29シーズンではなく、それ以降になる場合もあるとのこと。なお、2027年に完成予定の新秩父宮ラグビー場は、集客力の多い、複数のチームのホストスタジアム、またはセカンダリースタジアムとなる見込みだ。
リーグ戦は今後、総当たり戦を目指しており、日本代表活動とも関わってくるが、リーグワンの開催時期を『フェーズ3』からはもう少し早めに開幕して、秋から6月に試合を行う方向だ。