「新ルール:期限付き移籍」「若手の育成リーグ開催」「ホストスタジアムの確保」など。リーグワン中期方針に関する会見
11月28日(木)、一般社団法人ジャパンラグビー リーグワンの東海林一専務理事は、都内で中期方針に関する会見を開いた。
リーグワンの4シーズン目となる2024-25シーズンは、リーグワン『フェーズ2』の1年目となる。過去3シーズンの実績や、リーグ、クラブを取り巻く現在の状況を踏まえて、各クラブと協議を進めている方向性を発表したというわけだ。
兼ねてからリーグワンでは、2023-24シーズンまでを『フェーズ1』、そして、2024-25シーズンからの4シーズンを『フェーズ2』、そして2028-29シーズンからを『フェーズ3』と設定していた。
「世界最高への前進」と銘打たれた、今シーズンのスローガンは「WELCOME TO RUGBY!世界最高峰の熱狂をいっしょに楽しもう」となった。
ルールに関しては、今シーズンから新たに2つが加わった。1つは『期限付き移籍』(レンタル移籍)を認めたこと。期限付き移籍は選手を出す側、受け入れる側の両クラブが容認した場合のみ可能であり、1シーズンで最大3名まで(4月1日以降は1名のみ)だ。
2つ目は『カテゴリーB・Cの抹消選手の再登録』を認めたことだ。昨シーズンまでカテゴリーB・C選手は1度、登録を抹消するとそのシーズンは選手登録できなかったが、それが改正された。
つまりシーズン序盤でケガをした外国人選手を抹消しても、ケガが治った後に再登録して出場可能となるわけだ。 ※カテゴリーB:今後日本代表資格を得る可能性がある選手、カテゴリーC:他国代表歴があるなど、日本代表になれない選手
また、来シーズン(2025-26シーズン)から、カテゴリーAに「普及育成枠」が導入されることになった。詳細は今後発表されるが、カテゴリーA選手の一定数を、日本の義務教育機関で過ごした選手とするという。4シーズン、日本でプレーした外国人選手は、5シーズン目からカテゴリーAとなり、各チームで増えているため、育成、普及の観点から導入されるという。