本木雅弘、主演作公開に感無量「倉本先生も富良野でこの船出を喜んでいらっしゃる」
俳優の本木雅弘が23日、都内で主演映画「海の沈黙」(若松節朗監督)公開記念舞台あいさつに共演の石坂浩二、清水美砂、菅野恵と登壇した。 倉本聰氏が「海へ~See you~」(1988年公開、蔵原惟繕監督)以来、約36年ぶりに映画脚本を担当。本木は孤高の天才画家・津山竜次役、女優・小泉今日子が津山のかつての恋人役を演じている。 本木は、本作の公開を迎え「皆さんにみていただけて、我々は正真正銘、安堵(あんど)しております。倉本先生も富良野でこの船出を喜んでいらっしゃると思います」と感無量な表情を見せた。 石坂は「私だけかもしれないけど、俳優としては作品が公開される、オンエアされることは怖いところもありまして。この作品は公開まで時間があったので、撮って一年間くらいおびえていた」と率直な思いを語った。 清水は「17歳の時に倉本先生の映画『駅 STATION』をみて燃えるような情熱を持ちました。『私も倉本先生の大人な作品に出られる女優になるぞ』と頑張って参りましたので、夢がかないました」と笑顔。刺青(いれずみ)を全身に入れた役柄を体当たりで演じ、「準備に6時間かかった。落とすのはもっとかかりました。でもね、大好きな本木さんのために全身全霊をかけました」と一肌脱いだことを明かした。 若松監督は、主演を務めた本木に向けて「あなたがいなければこの映画はなかった。竜次は本木雅弘じゃないといけなかったし、本木君のために竜次があったと思う。そしてたくさん番宣もしていただいて。どのチャンネルを見ても本木さんが出演されていて…」と大車輪の活躍に感謝した。
報知新聞社