阪神・藤川監督「一番上をもう一度見にいく」ファン感謝デーで力強く優勝宣言、甲子園大観衆から大きな拍手
360度、虎党で埋まったスタンドに向かって、阪神・藤川新監督が所信表明をした。ファン感謝デー開催のあいさつで、来季への思いを力強く言った。 「来年、阪神タイガースは90周年になります。必ず、ここにいるメンバーで勝ちます。内野から外野までこれだけたくさんのファンに集まっていただけるのが阪神タイガースです。それを誇りに思い、来シーズン必ず、みんなで一番上をもう一度見にいきます」 3万8500人の前で優勝宣言をし、大きな拍手に包まれた。監督就任後、これだけの大観衆に囲まれるのは初めて。チームを率いる立場になった今、何を果たすべきか――。控え室に戻り、報道陣の前で監督としてのモットーを口にした。 「言葉はいらないと思った。僕の仕事はメッセージも大事なんでしょうけど、いくら言葉で表現しても結果なんでね。言葉は僕たちの世界では絶対じゃない。結果が絶対なんでね。そこに対しては逃げずに真っすぐに。一番先頭になって向き合っていくのが私の仕事ですから」 柔和な表情を消し、勝負師の顔でそう語った。さらに、イベントに参加する選手を見て、「ユニホームは着てるけど、中身は人。戦っている時の僕たちは人じゃない。自分を消してプロとして戦う。今日はみんな人の表情をしている」とも言った。プロの世界は結果が全て。成績を残し続けた先に、来年のファン感謝デーでの優勝報告が待っている。(倉世古 洋平)