世界「清廉度」調査、台湾は28位 近年の最高水準を維持
(台北中央社)世界各国の腐敗や汚職を監視する非政府組織(NGO)「トランスペアレンシー・インターナショナル」(TI、本部・ベルリン)が28日に発表した2020年度の腐敗認識指数(CPI)で、台湾は65点を獲得し、28位となった。点数、順位とも、近年の最高水準となった前年と同じだった。法務部(法務省)廉政署は、国際社会から評価され続けているとの認識を示している。 同署によれば、CPIは世界180カ国・地域を対象に、公務員の汚職や民間企業との往来などの状況を100点満点で評価し、ランク付けしたもの。1位はデンマークとニュージーランド(いずれも88点)。 TIが公開した2012年以降のデータによれば、台湾の評価は同年で61点、37位。以来16年まで得点に大きな変化は見られなかったものの、順位は徐々に上昇。17年以降は63点以上を維持し、19年には近年最高の28 位となった。 今回の調査におけるアジア太平洋地域の平均点は45点。対象となった31カ国・地域のうち、台湾はニュージーランド、シンガポール(85点、世界3位)、オーストラリア(77点、同11位)、香港(同)、日本(74点、世界19位)、ブータン(68点、同24位)に次いで7位。韓国は61点で33位、中国は42点で78位だった。 同署は、政府は近年、公益通報者保護法など、汚職防止を目的とした法律の制定を推進したり、大規模建設事業に伴う調達を対象とした腐敗対策プラットフォームの構築で行政の透明化を目指したりしていると説明し、これらの取り組みが清廉度に対するイメージ向上に役立ったと分析している。 (蕭博文/編集:塚越西穂)