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固定? 併用? 多様化する役割 12球団キャッチャー事情

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週刊ベースボールONLINE

規定打席到達はセが1人、パが3人。かつて「一番固定すべき」と言われた要のポジションだが、今やもっとも「固定しづらいポジション」になってきたと言っていいかもしれない。 記録は7月13日現在

セで唯一の規定打席入り

 まず規定打席到達捕手がわずか1人のセから見ていく。その1人が広島の會澤翼だ。1週間に1度ぐらいの割合で、ファーム時代を知る若手投手の先発時に、坂倉将吾がスタメンマスクをかぶり、打撃ではまずまずの結果を残しているが、若手バッテリーで苦心のリードとなりがち。打撃不振は続いているが、今後も會澤メーンが変わらないはずだ。   周囲から固定と思われながら違う展開を見せたのが阪神。2年連続ゴールデン・グラブ賞の梅野隆太郎が正捕手のはずが、開幕3連戦で投手との相性を考え、日替わりで捕手を変えて3連敗。ここからチームはちぐはぐな流れとなり最下位に落ちた。だが6月の終わりから梅野を固定することでチームも安定。梅野は打撃も好調で、下位打線の軸となり、攻守にチームの要として活躍している。  逆に固定の目算が狂ったのが巨人だ。大城卓三を正捕手で固める構想もあったようだが、練習試合解禁直後、新型コロナウイルス感染が発覚。10日間の入院を余儀なくされ、調整遅れで、開幕は小林誠司に。しかし、開幕2日目に小林が死球を受けて左腕を骨折し、以降は炭谷銀仁朗、大城が先発を分け合っている。  当初から併用路線だったのがDeNA。正捕手は伊藤光だが、データ重視のラミレス監督は投手との相性、データを考慮して複数の捕手を併用する。先発投手以外にも、クローザーの山崎康晃には嶺井博希を組ませることもある。今年、オリックス戦力外から復帰した高城俊人は、専用捕手として、濱口遥大の登板に合わせて一軍登録されるほどで、7月8日の広島戦(マツダ広島)では捕手4人がベンチ入りする珍しい場面も見られた。  決め手を欠いての併用が中日。強肩の加藤匠馬、強打の木下拓哉、新人・郡司裕也と開幕前は3人で争われたが、現在、存在感を見せているのは支配下となったばかりのアリエル・マルティネス。キューバ出身の24歳は打撃でアピールし、不安視されたリード面も無難にこなしているが、絶対的な信頼にはほど遠い。  誤算続きはヤクルトだ。正捕手の中村悠平が、開幕日の6月19日に上半身のコンディション不良を訴えて登録を抹消。その後、正捕手となっていた嶋基宏も7月12日に右足舟状骨の骨折で離脱した。ともに全治は未定。現在は登録抹消中の古賀優大(16日から再登録可能)や西田明央らの若手でカバーするしかない。

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