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“姫路市民のソウルフード”『えきそば』がドライブスルー販売 地元の愛に支えられ...駅での営業再開目指す

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緊急事態宣言が解除されても旅行やイベントに関わる業者には厳しい日々が続いています。そんな中、兵庫県姫路市の名物となっている“ある食べもの”が、本格的な営業再開を前に地元の強い声に押されて、売る場所を変えて復活しました。

姫路といえば世界遺産の姫路城。しかし、姫路市民にとってなくてはならないものが駅のホームにあります。その名も『えきそば』。

立ち食いのスタンドですする手軽なそばですが、和風のつゆに中華麺という組み合わせが独特で、普段は1日に2000食を売り上げる超人気の食べものなのです。 「小さい頃から食べていますよ、小学校に入る前くらいから。電車に間に合わなかったらそのまま丼を持っていって食べていましたね。」(客 2016年取材)

その『えきそば』が、今年4月8日からのれんを下ろしていて、5月26日時点も臨時休業中。狭い店内で客が密集することを考えると通常営業に踏み切れないでいます。長期の休業は『えきそば』71年の歴史で初めてのことと、そば店を運営する駅弁会社「まねき食品」の社長は話します。 「阪神・淡路大震災の時とか仮設店舗になったりしましたけれども、これだけ休止したことは今までないです。」(まねき食品 竹田典高社長)

『えきそば』がホームに登場したのは終戦から間もない昭和24年。やがて姫路駅の名物となりました。時代と共にスタンドは新しくなりましたが、サラリーマン・学生・旅行客がそばをすする光景は変わりませんでした。 「『まねき、がんばりや』とか『今大変だけどまた行くね』というお言葉をたくさん頂いています。今が耐える時で、またがんばっていきたいと思っています。」(まねき食品 竹田典高社長)

『えきそば』再開を強く望む客の声に押され、まねき食品は4月中頃から本社の前でドライブスルーとイートイン販売を始めました。すると、復活を待ちわびたように、地元の人たちが続々と。そこで『えきそば』への思いを尋ねてみたら… 「県外から新幹線で帰ってくると、姫路に降りたらこの匂いがするんですよ。姫路市民のソウルフードですね。不思議な感覚ですよ、持って帰るというのが。(家で)開けた時の喜びがね。」(客の男性) サラリーマン時代に毎日食べていたという別の男性は… 「ソウルフードやね。俺8000杯食べた、生涯で。こういうのができてうれしいね。」(客の男性) また、こんな女性も… 「大好き。姫路市民にとって、ふるさとの味。」(客の女性)

新型コロナウイルスの影響で大きな打撃を受けながらも、地元に愛され続けるのは強み。まねき食品は5月いっぱいの予定だったドライブスルー営業の延長を決めました。駅での復活までもう少しです。

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