長野県内マツタケ今年は「豊作」 生産量、速報値で40・9トン
長野県内の今年のマツタケ発生状況を確認する「信州まつたけシンポジウム」が10日、塩尻市の県総合教育センターで行われた。県と県特用林産振興会の主催で、今年の生産量は速報値で40・9トンだったことが報告された。平年値の23・7トン、凶作だった昨年の2・5トンをいずれも上回った。 平年の1・7倍の水準で、県は「大豊作だとは言えないが、豊作だった」とみている。松本地域では「そこそこだった」「結構取れた」といった声があり、場所によって生産状況が異なったことがうかがわれる。 秋まで続いた暑さで、虫が入ってしまったり、腐ってしまったりするケースがあった。10月上旬に各産地で平年を上回る降水があり、中旬以降に生産量が増えた半面、価格が下がる傾向が見られた。 下伊那郡の豊丘村試験地では839本が取れ、過去45年間で最多の収量となった。11月中旬まで続いた平年を上回る地温と、10月上旬以降の定期的な降水によるものだという分析が示された。 シンポジウムには振興会員、里山整備利用地域の関係者、林業普及指導員らが出席した。
市民タイムス