子どもの前で夫婦ゲンカ→仲直りできない夫婦を息子が救った?「早く仲直りして欲しい」という行動に沢山の「いいね」が集まる【漫画家に聞く】
ご飯を食べに行ったとき、子どもの前で夫婦ゲンカをしてしまった。そのまま数週間、仲直りできないでいる夫婦。険悪なままの両親を見た息子は「早く仲直りして欲しい」と、ある行動に出た。今回は、Xで8500を超えるいいねを獲得した、まるいがんも(@kenihare)さんにシリーズの制作について話を聞いた。 【漫画】本編を読む(最終回までイッキ読み) ■夫婦ゲンカをうまく取り持つ息子。子どもの方が隠し包丁を入れるのがうまい? とある町にあるおでん屋。メニューは「おでんとコーヒー」だけ……。ちょっと変わったお店だけどここの「おでんは格別!」と、さまざまな人が訪れる。 今回紹介する漫画は子連れの夫婦の話。店主が「おいしいかい?」と子どもに聞くと、「そりゃママが作ったのよりうまいわな」と旦那さん。その一言で「何よそれ」「本当のこと言っただけだろう」と、ケンカ勃発。その日を境に仲直りできない夫婦。困った息子はおでん屋の店主に相談に向かう……という心温まるストーリー。 本シリーズについて、まるいがんもさんに話を聞くと、「どの話も割と思い入れはあるのですが、個人的には「しらたきの話」(亡くなった亭主がピアノを練習して妻に聞かせる話でしょうか)架空の歌とCMを考えるのが楽しかったです」と回答。 制作の苦労については、「連載時は1ページ2コマ(電子書籍版は1ページ8コマに集約)に決めて描いていたのですが、どうしてもここは大きいコマでドーンと見せたい!という時にも他と同じコマの大きさなのでメリハリがつかせにくくなっていたのはあります。コマのフォーマットを決めるとコマ割りを考えなくてよくなるというメリットはあるのですが、場合によってはそこが引っかかることがあるのは描いてみてわかったことでした」と、裏話を披露してくれた。 第1話から最終回までを通して、気持ちの上での変化はあったのだろうか。まるいがんもさんは、描いていくうちにキャラへの愛が深まっていく感じはあったと述懐。描き進めていくなかで、出てくる登場人物のスピンオフの話などがふわっと浮かんだり、マスターのこういう話もどこかで描こう、というのが浮かんできたのだそう。 「そのあたりを描く前に連載していたメディア自体が終わってしまったので描けるものならまだまだ描いていきたかったと思っています。またどこかのタイミングで、自分で勝手に続きのようなものを描きたいなと思っています」(まるいがんもさん) 取材協力:まるいがんも(@kenihare)