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感染者55人・死者0人…人口1億人のベトナム、コロナ克服の秘訣は?

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中央日報日本語版

「感染者355人、死者0人」。ベトナムの6月30日基準の新型コロナ成績表だ。 4月16日から75日間、国内感染者は0人。人口100万人あたりの発生率は世界で3番目に低く、人口5000万人以上の29カ国のうち発生率・死亡率が最低だ。人口(9600万人)が1億人に近く、中国と国境を挟んでいるにもかかわらず、どのようにしてこれほどの成果を出したのだろうか。世界保健機関(WHO)西太平洋地域本部ベトナム駐在のパク・ギドン代表(57)に秘訣を尋ねた。パク代表は韓国保健福祉部・疾病管理本部出身の感染病専門家。 --統計は正確なのか。 「355人の感染者のうち国内発生は106人、海外流入は249人だ。政府がすべての情報を迅速かつ透明に公開している。WHOは別の経路で噂まで収集して分析しているが、ベトナム政府が感染者を逃している状況はない。人口10万人あたりの発生患者は0.37人で、世界で最も低いグループに入る」。 ベトナムの人口100万人あたりの発生率は4人と、米国(8102人、発生率12位)、カタール(3万3011人、1位)と比較すると極めて低い。韓国は250人と、世界で73番目に低い(コロナボード統計)。 --新型コロナの進行状況は。 「1月23日に最初の患者(海外入国者)が出てきた。4月の3週間は社会的距離を強く施行し、同月16日以降は国内で感染者が確認されていない。その後の患者97人はすべて海外流入で、自宅隔離中に感染が確認され、国内で感染を拡大させなかった」 --秘訣は何か。 「迅速な政府の対応が最初の要因だ。1月3日にWHOが中国の原因不明重症肺炎の発生を通知すると、直ちに非常体系に入った。国内流入の可能性、対処案の用意に取り組んだ。同月13日にタイで最初の感染者が確認されると、15日に政府全体レベルの対応指導班を設置し、社会担当副首相が最初の会議を開いて対応策を点検した」 --主な対策は。 「1月25日に各級学校の始業を無期限延期した。2月13日にハノイ近隣ソンロイ村(人口1万1000人)で2次、3次感染が発生すると、3週間封鎖した。ウェブ・フェイスブックに新型コロナページを開設し、情報を公開した。各種政府会議をメディアに公開し、会議録をウェブに載せた。防疫守則を携帯電話の文字メッセージ、電話連結案内メッセージで伝えた。また、有名人を出して手洗いの歌を広めた。韓国より検査総量は少ないが、感染者1人あたりの検査件数は1050件と世界で最も多い」 --国境はどうしているのか。 「段階的に入国制限を強化し、3月29日に外国から入る航空機・船舶・自動車の運行を禁止した。まだ維持している。中国・ラオス・カンボジアなど国境を挟んだ国の貨物通行は制限的に許容する。入国者は14日間隔離している」 --4月29日の退治宣言はまだ有効なのか。 「当時、『小さな戦闘で勝利したのであり、大きな戦争はまだ終わっていない』と知らせた。国内の発生がないというのは地域社会にウイルスがないということだ。海外からの入国さえ防いでおけば問題はないとみる。現在は社会的距離を置いていない」 --経済への影響はあるのでは。 「国内生産および消費、国内観光を呼びかけている。また、ベトナムに事業場がある外国法人の技術者と一部の家族を優先して入国させる。ただ、コロナが長期化すれば閉鎖が続くのではないか心配している」 --政界が防疫に介入するのか。 「ベトナムは共産党単一政党体制であり、党と政府が別の声を出すことはない」 --ベトナムは新種感染病を経験したのか。 「2003年にSARS(重症急性呼吸器症候群)を経験した。当時、香港からハノイに来た最初の感染者を捜し出して報告した。鳥インフルエンザやジカウイルスなどの感染病でかなり苦労した。この過程で先制的対応の重要性を学んだ。医療体系が多数の患者に対応するのが難しいため、予防に全力投球する」 WHOベトナム事務所は1月初めからベトナム政府と一つのチームを設けて対応した。コロナ流行と危害の評価、検疫、指針の開発、検査などの技術指導と訓練、検査・個人保護装具の支援などをした。 --韓国の対応を評価してほしい。 「今までは成功している方だ。発生率が低く、よく治療をして致命率も低い。デジタルデータを利用し、接触者を追跡管理し、効率的に大量検査をしている。2015年のMERS以降、防疫体系を強化したのが良かったようだ」 パク代表は「SARSとは違い、新型コロナは消える可能性がない。ワクチンを開発し、大多数の国民が接種して免疫を持ってこそコロナの脅威が消えるだろう」とし「WHOは治療薬とワクチンの開発を支援していて、すべての国に幅広く普及する環境づくりに努力している」と述べた。

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