バレンタイン、本命チョコほぼ半減 「会えないので渡せない」「会えるか分からないので不安」の声 インテージ20年・21年調査
本命のチョコレートを用意する女性は昨年と比べほぼ半減――。 インテージが2月14日の「バレンタインデー」を前に、全国の16歳から69歳の男女を対象に、今年と昨年にそれぞれ1200人規模の調査を行い、女性の回答結果を比較したところ冒頭のような変化がみられた。 冒頭の「本命チョコ」の回答は「今年のバレンタイン、何チョコを用意するかという」の設問に対するもので、13・9%(20年)から7・7%と半分近くに減少。「義理チョコ」は9・6%(20年)から21年9・9%とほぼ横ばいとなった。「家族チョコ」「自分チョコ」「渡す予定なし」がそれぞれ2ポイント程度増加した。 この結果を受けインテージでは「外出などのハードルも高まり、在宅勤務やオンライン授業などリアルの場面で人に会う機会が減った人も多く、行動や意識の変化などが影響したのかもしれない」(インテージ市場アナリストの西澤里恵氏)と推測する。 自由回答の「今年のバレンタインに対する考えや思い」を質す設問では、本命チョコ関連で「今のような状況でなければ、恋人と会う時に渡したかったが、会えないので渡せない」(20-29歳)「コロナ禍なので会えるか分からないので不安」(同)の回答が寄せられた。 購入金額で大きな変化があったのは「自分チョコ」で1個平均は2042円(20年)から1616円と2割程度減少。用意する個数に関する設問では、昨年も今年も1・5個と変わっていないため「自分にかけるお金は減っているようだ」とみている。 一方、金額が増えたのが「世話チョコ」で1210円(20年)から1622円と3割以上増加。個数では6.2個(20年)から6個とほぼ横ばいであることから「コロナで大変な時期を過ごす中、お世話になった人たちへの感謝の気持ちを示したいという人が増えているのかもしれない」と述べる。 購入場所としては、百貨店、チョコ・スイーツ専門店、ECモールの各オンラインサイトの利用率が軒並み高い伸びをみせる中、最も伸長したのがチョコ・スイーツ専門店で7ポイント上昇した。 リアル店舗は全般的に、ほぼ横ばいから微減となる中、通販サイトで伸ばした百貨店が約4ポイント落とした。