【年金振込通知書】6月送付予定のハガキをみて驚くかも…確認したい「厚生年金・国民年金」の読み解き方
【解説】年末調整や確定申告などで返ってくる「控除」とは?
ここまで収入から引かれてしまうお金について詳しく見てきましたが、現役時代の給料から引かれてしまったお金は受け入れるしかないのでしょうか。 実はそうではありません。会社員や公務員の方は10月から11月に会社で年末調整をされる方が多いかもしれませんが、その際の申告で返ってくるお金も存在しているのです。 そこで、各控除について紹介したいと思います。所得控除は15種類あり、詳細は次のとおりです。 ・社会保険料控除 ・小規模企業共済等掛金控除 ・生命保険料控除 ・地震保険料控除 ・寡婦控除 ・ひとり親控除 ・勤労学生控除 ・障害者控除 ・配偶者控除 ・配偶者特別控除 ・扶養控除 ・基礎控除 ・雑損控除 ・医療費控除 ・寄附金控除 生命保険に一つでも加入している人のなかには、年末に会社へ控除証明書を提出した経験がある方がいるのではないでしょうか。 使っていない控除枠があるならば、資産運用のようなリスクを取らずに手元のお金を増やすことも可能。 各控除について当てはまるものがないか、まずはチェックしてみてください。
年金見込み額をチェックして年金に頼りすぎない備えを
現役時代の給与と同じく、年金からも各種税金や保険料が天引きされます。 また、ねんきん定期便などで確認する数字は天引き前の「額面」上の金額であり、実際の受け取り額とは異なるので注意が必要です。 早いうちから実際の手取り額が減ることを認識し、年金に頼りすぎない老後の計画を立てましょう。
参考資料
・日本年金機構「通知書の見方を調べる」 ・日本年金機構「年金振込通知書」 ・総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」 ・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・太田 彩子(LIMO)「【年金振込通知書】にびっくり。なぜ「厚生年金と国民年金」の額面と手取り額がこんなに違うの?」※記事の数値を一部引用しています
足立 祐一