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上野の西郷隆盛像が連れている犬の名前は?

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ハルメクWEB

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。 テレビを見ていたら、たまたま上野恩賜公園が紹介されていました。上野は結婚前によく遊びに行った思い出の地。懐かしい気持ちでぼんやり見ていると、西郷隆盛の銅像がアップで映し出されたのです。上野といえば、やっぱり西郷像よね! 浴衣姿で犬を連れた西郷さんの姿に、なんとなくホッとしたりして。 それにしても、よく考えたら犬を連れた銅像って珍しいわね。西郷さんの愛犬なのかしら? もしそうだとしたら、西郷さんはかなりの犬好きってことよね? 気になったので、調べてみることにしました!

なぜ、西郷隆盛の銅像が建てられたのか?

西郷隆盛といえば、幕末に活躍した偉人としてあまりにも有名。1828年に薩摩藩の下級武士の長男として生まれましたが、後に藩主・島津斉彬(しまづ・なりあきら)に認められ、斉彬の右腕として藩内外で知られる存在になります。2度の流刑に遭いながらも奇跡の復帰を果たし、薩長同盟や江戸城無血開城を成し遂げるなど、明治維新の礎を築いた人物です。 明治新政府で軍人として活躍しながらも、辞表を出してふるさとの鹿児島に帰郷。農業と狩猟に明け暮れる穏やかな日々を送っていたそうですが、やがて政府反乱軍のリーダーに祭り上げられて挙兵。1877年に政府軍との激戦を繰り広げた西南戦争で非業の死を遂げました。 反逆者と見なされた西郷さんが、大日本帝国憲法の発布によって恩赦を受けたのは死後12年たった1889年のこと。上野に銅像を建てて明治維新の立役者である西郷さんの功績をたたえようという機運が高まり、たくさんの寄付によって1898年に完成したそうです。

西郷隆盛が連れている犬の名前は「ツン」

銅像といえば、いかにも立派な偉人然としたい姿のものが多いですが、西南戦争で反乱士族の首領に担がれた西郷さんは、政府に立てつく「反逆者」というレッテルを貼られ、大日本帝国憲法発布に伴う大赦で名誉回復したのですが、政府内には西郷に対する反対勢力が残っており、威厳のある姿の銅像を作ることが許されませんでした。そのため、浴衣姿で犬を連れた姿が採用されたという訳です。連れている犬は西郷さんの愛犬の「ツン」。 西郷さんは犬好きで有名だったそうで、鹿児島に戻った後には20匹近い犬を飼っていたんだとか。今では犬をペットとして飼うのは当たり前ですが、当時は犬といえば狩りに連れて行く目的で飼われていた猟犬がほとんど。そんな中で西郷さんは犬をかわいがり、ウナギを愛犬に食べさせていたとか、犬を連れて散歩していたなど、愛犬家のエピソードが数多く残されているそうです。 ただ、さらに調べてみたところ、銅像の犬はまったく別の犬だということが発覚! ツンは雌の洋犬だったといわれていますが、雑種だったため、銅像を作る頃には同じような犬種が確認できず、西郷さんの故郷にゆかりのある薩摩犬をモデルに銅像が作られたそうです(しかも雄!)。ちなみに、西郷さんの銅像は高村光雲作、ツンの銅像は高村光雲の弟子・後藤貞行(ごとう・さだゆき)作と、作者は別々の人なのだそうです。 どことなく愛嬌のある銅像だと思っていましたが、その背景にはさまざまな思惑や事情が隠されていたのね。今度上野に行くことがあれば、あらためて観察して歴史を感じてみようと思います!

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