Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

新型コロナ長期戦に自己調整力を

配信

ベネッセ 教育情報サイト

家庭も連携・協力へ

ここで言う主体的に学習に取り組む態度は、本来なら学校で、各教科をはじめとした教育活動全体を通して、育んでいく必要があります。とりわけ小学校では、今年度から新指導要領が全面実施となっています。新教育課程が本格的にスタートし、資質・能力の育成に全力を傾けるはずでした。 しかし、文部科学省のまとめによると、4月22日時点で91%の学校が臨時休校を実施していました。3月の全国一斉臨時休校で欠けた、前年度分の授業も補充しなければならいません。授業日数を確保するには、夏休みを削るなどの工夫も避けられない情勢です。年間を通して、子どもたちの生活リズムが心配になります。そうした中、粘り強さと自己調整力というキーワードで、主体的に学習に取り組む態度を子どもたちに育むことは、ますます不可欠になっていくことでしょう。 学校と家庭や地域が共有する「社会に開かれた教育課程」というのも、新指導要領のキーワードです。現下のような非常時には、授業さえ通常通り行えない学校の取り組みには、どうしても限界があります。目指すべき教育の理念を、家庭も連携・協力して、お互い足りないところを補いながら、子どもたちに主体的に学習に取り組む態度を育むことが求められます。 (筆者:渡辺敦司) ※学習評価(2019年3月の文部科学省通知) https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/1415169.htm ※新学習指導要領(2016年12月の中央教育審議会答申) https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1380731.htm

プロフィール 渡辺敦司 1964年北海道生まれ。横浜国立大学教育学部卒。1990年、教育専門紙「日本教育新聞」記者となり、文部省、進路指導問題などを担当。1998年よりフリー。連載に「『学力』新時代~模索する教育現場から」(時事通信社「内外教育」)など。

【関連記事】