大阪大の新学長に熊ノ郷淳・医学部長 「世界トップレベルの研究を」
任期満了に伴う大阪大の学長選考会議が28日行われ、第19代学長に熊ノ郷淳・大阪大大学院医学系研究科長・医学部長(58)が選ばれた。任期は2025年4月1日から6年。熊ノ郷氏は和歌山県有田市生まれ。大阪大医学部医学科を卒業し、同大医学博士号を取得。同大微生物病研究所教授、医学系研究科副研究科長などを歴任した。専門は内科・免疫学。 熊ノ郷氏は「日本の研究力の低下が叫ばれている中、大学は少子化や経営環境の厳しさに直面し、難しいかじ取りを求められている。教育・研究時間を確保し、世界トップレベルの研究を推進していく」と述べ、国がファンドの運用益で財政支援する「国際卓越研究大学」の認定を目指す考えを示した。【菅沼舞】