放課後デイ利用者らに過大支給875万円 尼崎市がミス 返還は求めず
兵庫県尼崎市は29日、放課後等デイサービスなどの利用者負担で上限額の算定に誤りがあり、66人に計約875万円を過大支給していたと発表した。市側のミスであるため、返還は求めないという。 【写真】音楽に特化した放課後等デイサービス「さんかく」 できることが増えていく喜び 市によると、他市で同様のミスが報道されたことを受けて調査し、3月6日に発覚した。2009年の税制改正に伴いシステムを改修した際、上限額を決めるための課税データを取り込むプログラムに誤りがあった。市の担当者は「原因は不明だが、当時の担当者の解釈が間違ったことなどが考えられる」とする。 市がデータが残る20年4月以降を調査したところ、過大支給が判明した。発覚から発表まで8カ月以上がかかったことについて「件数や金額の確定に時間がかかった」としている。(土井秀人)