久保建英は「創造性で違い見せた」 英記者がU-24アルゼンチン戦“先発11人”を採点
南米予選1位の強豪に0-1惜敗、前半の守備陣は相手アタッカーの動きに手を焼く
東京五輪世代のU-24日本代表は26日、東京スタジアムで行われた国際親善試合のU-24アルゼンチン代表戦に0-1と惜敗した。日本は何度か良い形を作るものの南米予選1位の牙城を崩せず。前半21分にFWアドルフォ・ガイチに決められた1点が、最後まで重くのしかかった。かつてAFC(アジアサッカー連盟)の機関紙「フットボール・アジア」編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、20年以上にわたってアジアサッカーを追う英国人記者のマイケル・チャーチ氏が、先発した11選手を採点。フル出場したMF久保建英(ヘタフェ)を、「創造性で違いを見せた」と単独最高点で評価している。 【動画】「クボにどれだけやられるんだ」と海外脱帽 久保建英、U-24アルゼンチン戦で右足ボレー&決定機演出のシーン ◇ ◇ ◇ U-24アルゼンチン戦のU-24日本代表スタメン11人の採点(10点満点) 【GK】 ■大迫敬介(サンフレッチェ広島) 5点 前半に失点を許したが、ゴール前で堅実性を見せた。ヘディングの軌道からなす術はほとんどなかった。 【DF】 ■板倉 滉(フローニンゲン) 5点 失点の場面では(マティアス・)バルガスにあっさりと抜かれた。この場面で勝負ありとなったが、試合の大部分で役割をこなした。 ■渡辺 剛(FC東京) 5点 失点の場面で致命的なスペースを作ってしまった。バルガスに引きつけられ、ガイチがフリーに。試合が進むにつれて尻上がりに良くなり、終盤の鋭いヘディングは外れた。 ■菅原由勢(AZ) 6点 ガイチを撹乱するために様々な試みに出た。失点も阻もうとしたが、うまくいかなかった。それ以外は破綻なく、攻撃参加も見せた。 ■旗手怜央(川崎フロンターレ) 5点 攻撃参加で見せ場を作った一方、幾度となくバルガスの突破に手を焼いた。
三好のプレーも「日本の攻撃に多彩さを与えた」
【MF】 ■中山雄太(ズウォレ) 6点 キャプテンは味方の規範となるような手堅いパフォーマンスを見せた。 ■三好康児(アントワープ) 6点 日本最高の選手である久保には及ばずとも、読みの良さとポジションチェンジで見せ場を作る。日本の攻撃に多彩さを与えるプレーだった。 ■三笘 薫(川崎フロンターレ) 5点 アルゼンチン相手にインパクトが期待されたが、強固な守備陣相手にドリブルで本領発揮ならず。 ■久保建英(ヘタフェ) 7点 日本で最もインパクトを残し、創造性で違いを見せる場面も。トリッキーさと視野の広さ、状況判断力で、アルゼンチン守備陣にトラブルを与え続けた。 ■渡辺皓太(横浜F・マリノス) 6点 ボールを動かし続けた渡辺と中山のコンビは目を惹くもの。終盤に向けてパフォーマンスを上げた。 【FW】 ■田川亨介(FC東京) 5点 指揮官の求めるシステムでセンターフォワードとしての資質不足を露呈したが、不振だったわけではない。惜しいロングシュートで意地を示した。
マイケル・チャーチ/Michael Church