最高出力400ps超 現代のインプレッサ22B 伝説のスバル車がレストモッドで限定生産
プロドライブP25 スケッチ公開
ラリーカーのホモロゲーションモデルとして有名なスバル・インプレッサ22Bが、英国のプロドライブ社によってレストモッドとして復活する。 【写真】市販車も手掛けるプロドライブ【ラリーマシンの市販モデルを写真で見る】 (50枚) 5月25日、「P25」と名付けられたこのモデルのスケッチが公開された。1997年にラリーで活躍したインプレッサ22Bとほぼ同じ外観だが、オリジナルよりも軽量でパワフル、そして優れたハンドリングを実現するという。生産予定台数はわずか25台とされている。 P25は、新しいカーボンファイバー製のシャシーをベースに、最高出力406psの2.5L水平対向4気筒エンジンと6速AT(パドルシフト付)を搭載する。 プロドライブは、このモデルを「再定義されたアイコン」と表現している。オリジナルの復元を目指すレストアではなく、現代的な改良を加えたレストモッドである。 P25は、プロドライブがグループA以降に初めてワールドラリーカーのレギュレーションで製作したインプレッサWRC97から、25周年を記念して製作される。インプレッサWRC97は、ドライバーズ選手権ではコリン・マクレーがハンドリを握り、惜しくも1ポイント差で敗れたが、マニュファクチャラーズ選手権では優勝することができた。 プロドライブのデビッド・リチャーズ会長は、次のように述べている。 「インプレッサ22Bはスバルの象徴であり、非常に人気のあるモデルです」 「このクルマは、モータースポーツの歴史にその名を刻んでいますが、当社はこれを現代的に解釈し、最新のテクノロジーを駆使して、その特別感をさらに高めたいと考えています」 P25のデザインは、かつてプロドライブ向けにインプレッサ22Bの英国仕様車16台を設計したピーター・スティーブンスが担当している。エンジニアリングは、初代インプレッサWRCを手がけたプロドライブのテクニカルディレクター、デビッド・ラップワースが担当する。 プロドライブは次のように語っている。 「初代スバル・インプレッサ・ワールドラリーカーが世界ラリー選手権(WRC)の舞台で勝利のデビューを飾ってから25年、プロドライブP25は、最も象徴的なモデルと言える22Bからインスピレーションを得ながら、そのエッセンスを再現しています」 P25は、来月英国で開催される自動車イベント、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、その全貌が明らかになる。
AUTOCAR UK(執筆) 林汰久也(翻訳)