「営業社員は勧めないが…」住宅販売のプロが語った「住宅購入時にやるべきこと」
住宅を購入するか、賃貸にするか、悩まれる方も多いのではないでしょうか。今回は書籍『住宅営業マンぺこぺこ日記』が話題となった注文住宅・販売営業の元プロ、屋敷康蔵さんに住宅購入にまつわる注意点を聞きました。もしあなたが住宅購入をし、ローンを組むとしたら、「営業マンが勧めないある手続きを加える」といいと言います──。 【画像】この記事の写真を見る(2枚)
そもそも物件購入はお得か?永遠のテーマに回答は…
物件購入を考えるうえで、賃貸と分譲どちらがお得かと悩むことは誰しもあります。屋敷さんに聞いてみると「これは永遠のテーマです」との回答が。 「家を購入して住宅ローンを払えなくなる心配があったとしても、賃貸でも家賃はかかります。また賃貸の場合、高齢になると住み替えが難しくなるとも聞きます。ただし、いろいろなところに住める賃貸の自由さもあります。賃貸と住宅購入どちらにも良し悪しがあって、ひと言では言えないですね」 ただ、住宅購入には賃貸住宅とは大きく違う点が1つあります。
営業社員が勧めないけれど、住宅購入時につけたほうがいい「あるもの」
住宅購入時、「営業社員はあまり勧めないが、つけたほうがいいものがある」と屋敷さん。それが、病気になったときや、働けなくなったときに支払いが免除される団体信用生命保険(団信)特約です。 団信の保険料は住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)では年払いとなり、一般的な民間の銀行では金融機関によって異なりますが、金利に上乗せや金利に含まれている場合があるそうです。 「多くの場合、ローンを組むとき、建て主が死亡したら支払いが免除される団体信用生命保険特約に入ると思うんです。これは賃貸ではないことですよね。 また、一般的には、すぐに亡くなるケースより、建て主ががんなどの病気になったり、働けなくなったりするケースのほうが多いんです。 そういうときに支払いが免除される、団信の三大疾病特約付があって、金額は高いのですが、これは入っておくとかなり良いと思います。この特約をつけることにより、死亡以外のガンや急性心筋梗塞、脳卒中なども保障されます。 ただ、住宅営業マンはそこは勧めません。それを入れると、見積もりで金額が上がってしまうからです。他社との比較でも見積もりが上がって敬遠されるので、入れないことが多いですが、これは入っておいたほうがいいと思いますよ」