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児童が描く野馬追旗 南相馬・盛り上げに一役、7月11日から展示

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福島民友新聞

 南相馬市の原町青年会議所(JC)は11日、新型コロナウイルスの影響を受ける市民を元気づけようと、市内の児童が描いた「相馬野馬追」の絵を騎馬武者が背負う旗にして、同市原町区の中心市街地の街路灯に掲げる“屋外の絵画展“を始める。渡辺光貴理事長(38)は「子どもたちが描いた絵を見上げ、前を向いてほしい」と話す。  国の重要無形民俗文化財に指定されている「相馬野馬追」は今夏、感染症の感染防止のため、規模を大幅縮小し神事を中心に無観客で開催される。例年、野馬追前は、同市原町区の県道沿いの9商店会が街路灯に野馬追の旗を設置し、街中が野馬追一色に染まる。しかし今年は、無観客開催のため旗の設置も行われなくなった。  「中止するのは簡単。どうやったらできるか考えよう」。今年、創立50周年を迎える原町JCは、2012(平成24)年から市内の小学生の絵を募り、毎年野馬追の絵画展を開いてきた。この絵画展の中止も検討したが、「商店会さんがやらないなら俺らでやらせてもらおう」と大塚俊介副理事長(37)が作品を旗にして掲げることを提案。5月下旬から急ピッチで準備を進めてきた。  絵をデザインした旗は同市原町区の中心市街地の県道通称「野馬追通り」と、「駅前通り」の計約2キロの沿道に設置する。  12~19年までの入賞作品など136種類の絵をプリントした210枚の旗を掲げる予定だ。野馬追の旗と同じく縦150センチ、横90センチの大きさにした。期間は8月16日まで。  野馬追の五郷騎馬会長の中島三喜さん(72)は「無観客のやむを得ない状況の中で大いに盛り上げてくれるのは大変喜ばしい。将来の野馬追を担う子どもたちの絵を見るのが楽しみ」と心待ちにしている。  「伝統守る資金」募る  出場者が減少する野馬追の伝統を守ろうと、相馬野馬追執行委員会は7月中旬、インターネット上で資金を募るクラウドファンディング(CF)を始める。  今年は神旗争奪戦などの行事が中止となり、さらに新型コロナの影響などで馬主が馬を手放すことも考えられるため、馬主を中心に飼育費などを支援したい考えだ。執行委によると、馬1頭当たりの年間の飼育費用は約30万~60万円に上る。  調達資金の使い道などは現在検討中。執行委は「CFを通じて馬と共生する相双地方の馬事文化の発信にもつなげ、野馬追ファンをつくりたい」としている。

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