【小倉競輪(ナイター)GⅠ競輪祭】犬伏湧也「やっと実を結んだ」 小倉竜二ら徳島の先輩レーサーとつかんだ今年初GⅠ決勝
<23日・小倉競輪・5日目> 犬伏湧也が今年初のGⅠ入りを決めた。準決11R、「赤板から打鐘にかけて車間が開いたので、詰めるように仕掛けた」とロング捲りで眞杉匠ら前団を制圧。番手の松浦悠士とワンツーを決めて、2着で勝ち上がった。 諦めずに努力を続けた結果として出た。「今年最後のGⅠでやっと決勝に上がれた。強い気持ちを持って準決に臨んで良かった」とほおが緩んだ。「今年の前半戦が良くなくて…。周りから結構期待されていたのに、ダービー(日本選手権)もダメ。しんどかったですね」。昨年はGⅠ決勝に3回進出したが、今年は競輪祭まで準決入りが最高。周囲の期待に応えられず心が折れかけた。そんな苦しい時を支えてくれたのが、同県のレーサーたちだった。「小倉竜二さんら徳島の先輩方からアドバイスをもらってやってきた。それが今回、実を結んだと思う。ありがたかったです」。目には一瞬、光るものが映った。 「初日に小倉さんが失格になって、その分も頑張っています。小倉さんは競輪祭を2回優勝していますよね。自分も追い付けるように、まずは1回優勝したいですね。優勝を目指して頑張ります」。決勝12Rは松浦悠士―荒井崇博を連れての自力戦。阿波の怪物が初タイトルだけを狙っていく。