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【ドラフト回顧・1993年】「逆指名制度」を導入、16年ぶりのクジ引きなしの“無風ドラフト”

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今年もまた、ドラフト会議が近付いてきた。1965年秋からスタートし、今年で56回目。制度をさまざまに変えながら歴史を紡いできた。ここでは2019年のドラフト会議まで、1年ごとに振り返っていく。

3位指名が粒ぞろいで豊作

 ドラフトの歴史において大きな転換期であり、新たな試みを導入したのが1993年だった。この年から社会人、大学生の1、2位指名に限り「逆指名制度が」スタートしたのだ。新制度が適用されるのは1位と2位のみ。3位以降はウエーバー方式と逆ウエーバー方式を交互に行うことに。これによって無風化に拍車がかかり、史上初の抽選なしの見ている側からすれば、会場が沸くこともない盛り上がりに欠けるドラフトになった。  そんな“無風ドラフト”とも呼ばれた中で最大の注目は青学大のスラッガーだった小久保裕紀。水面下で豊富な資金力を誇るダイエーと巨人の大争奪戦となったがダイエーが勝利。しかもダイエーは1位で小久保ではなく。投手の目玉の1人であった渡辺秀一(神奈川大)の逆指名を受け、小久保を2位で獲得している。  他球団では翌年に新人王を獲得する藪恵一(朝日生命)を阪神が1位で指名、西武も即戦力右腕の石井貴(三菱重工横浜)の指名に成功した。また西武は高校生の松井和夫(のち稼頭央)を3位で指名。PL学園高時代は主に投手を務めていたが、プロでは遊撃手に本格転向させて育成。これが見事に功を奏して松井は球界を代表するショートストップへと成長を遂げた。 【1993年ドラフト12球団1位】 ダイエー 渡辺秀一(神奈川大/投手) 広島 山根雅仁(岡山南高/投手) ロッテ 加藤高康(NTT東北/投手) 横浜 河原隆一(関東学院大/投手) 近鉄 酒井弘樹(国学院大/投手) 阪神 藪恵一(朝日生命/投手) オリックス 平井正史(宇和島東高/投手) 巨人 三野勝大(東北福祉大/投手) 日本ハム 関根裕之(東北福祉大/投手) 中日 平田洋(豊田大谷高/投手) 西武 石井貴(三菱重工横浜/投手) ヤクルト 山部太(NTT四国/投手)  松井以外にも3位指名での選手は粒ぞろいで豊作だった。巨人が岡島秀樹(東山高)、近鉄が大村直之(育英高)、日本ハムが金子誠(常総学院高)、横浜が大家友和(京都成章高)をそれぞれ3位で獲得。松井、岡島、大家はのちにメジャー・リーガーとなり、世界の舞台へとはばたくことになる。  また、2019年限りで引退した福浦和也(習志野高)は全体の最後になるロッテ7位で指名されていた。そこからたゆまぬ努力で誰よりも長く現役を続け、通算2000安打も達成してみせた。 写真=BBM

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