小学生カップル“中高生顔負け”の恋愛事情 5人に1人「付き合っている人がいる」令和の親、どう向き合う?
子どもの恋愛相談は傾聴に徹する
では、いざ子どもが恋愛相談をしてくれたとき、親子にとってプラスになる対話をするためにどんなことに気を付けたらよいのだろうか。 「まずは、お子さんの話を聞くことに徹しましょう。たくさんの情報を得られれば、子どもの様子を知ることができます」 ここで気を付けたいのが、親の先入観で頭ごなしに反対してしまうことだ。ろくに話も聞かずに反対すれば、子どもも反発して親の話に耳を傾けなくなる。 「情報がたくさんあれば、それだけ適切なアドバイスもしやすくなります。傾聴に徹して、必要であればアドバイスをすればよいのでは」(菅原氏)
親子の信頼関係が、親子の心の支えになる
子どもに好きな人ができることは、心の成長のうえで自然なことであり、喜ばしいことだ。親としては心配も生じるが、大切なのは普段から子どもとの時間を大切にして、親子の信頼関係を築いておくことだろう。 毎日、仕事に家事に育児に多忙だが、ほんの少しでも子どものためだけに過ごす時間を作り親子の信頼関係が築けたら、それは近い将来、思春期などの難しい局面に至ったときに親子の心の支えになるかもしれない。これからも子どもの心身の成長を日々喜び、心配しながらも育児を楽しみたい。 笠井ゆかり 大阪府出身。大学卒業後、NHKに入局し地方局で司法・警察取材を担当。生命保険会社への転職や結婚・出産を経て、2020年にフリーライターとして独立。主に子育てにまつわる社会問題を取材し、東洋経済オンラインなどのウェブメディアで執筆中。
笠井ゆかり