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たばこで新型コロナ重症化リスク 岡山済生会総合病院・川井診療部長「禁煙に取り組んで」

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山陽新聞デジタル

 喫煙者は新型コロナウイルス感染症が重症化しやすいとの報告が相次いでいる。“禁煙センセイ”と名乗り、禁煙啓発に取り組む岡山済生会総合病院(岡山市)呼吸器内科の川井治之診療部長は「新型コロナはまだ完全には収束していない。この機会にたばこをやめ、リスクを減らしてほしい」と呼び掛けている。31日は「世界禁煙デー」。  ―新型コロナ感染者への喫煙の影響が明らかになってきた。  以前からたばこを吸うと、インフルエンザや肺炎球菌性肺炎、結核など多くの感染症にかかりやすく、重症化しやすいことは知られている。新型コロナも傾向は同じで、世界の患者1万1590人について分析した米国研究者らの論文では、喫煙者が重症化する割合が非喫煙者の約2倍だった。中国の患者1099人を対象にした別の論文では、人工呼吸器を付けたり、死に至ったりする重篤な状態に陥った割合は、喫煙者の方が約3倍に達したとしている。  ―重症化などのリスクが高まる理由は。  たばこを吸うことで免疫力が落ち、感染に対する抵抗力が弱まる。加えて肺の中には「線毛」と呼ばれるはけのような組織があり、汚れや細菌を体の外に出す役目があるのだが、喫煙時には働きが低下してしまう。これらの影響が大きいと考えられる。  ―新型コロナの感染対策で喫煙所を閉鎖しているケースも多い。  感染症が収束していない以上、当面はそうせざるを得ないだろう。喫煙所は屋内はもちろん、屋外でも壁などで仕切られているケースが多く、3密(密閉、密集、密接)になりやすい。また、たばこを吸う際には手を口に近づける動作を伴うため、ウイルスが付着していた場合、接触感染を引き起こすことにつながる。  ―喫煙者が新型コロナを防ぐには。  ワクチンがない以上、丁寧な手洗いなどの感染予防が重要で、喫煙者にとってはたばこをやめることが一番だ。喫煙習慣との関連が深く、「たばこ病」とも呼ばれる「慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)」の患者が新型コロナに感染すると、急に呼吸が苦しくなり、人工呼吸器を使わなければいけない状態に陥る可能性が高い。かつてヘビースモーカーだったタレントの志村けんさんも新型コロナによる肺炎で亡くなった。第2波、第3波が来ることも予想されるだけに、今こそ禁煙に取り組んでほしい。

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