ロッテ・佐々木朗希のポスティング申請、米メディアも大々的に報道「獲得レースの号砲が鳴った」
ロッテは9日(日本時間10日)、佐々木朗希投手のポスティングシステム(入札制度)を大リーグ機構に申請し、受理されたと発表した。メジャー全30球団に獲得可能選手として公示され、10日(同11日)から交渉が解禁となる。交渉期間は来年1月23日(同24日)までの45日間。 米メディアはこぞって、この発表を派手な見出しで報じた。ブリーチャーネーションは「佐々木朗希が正式にポスティング申請。さあ、ゲームの始まりだ!」。AP通信は「豪腕の佐々木朗希、公式にポスティング申請」。大リーグ公式サイトは「国際FAの若手ナンバーワン」、シアトル・タイムズ紙は「マリナーズ、今冬の最優先事項は佐々木朗希の獲得」だった。 ブリーチャーネーションは「ついに獲得レースの号砲が鳴った。業界のほとんどは南カリフォルニア、つまりはドジャースかパドレスに行くと見ている。だが、だからと言って残り28球団にチャンスがないわけではない!」と、あおり、「鈴木誠也と今永昇太を擁するカブスにも目がある。幸運を祈る」とした。 大リーグ公式サイトは「佐々木朗希は日本プロ野球から来る史上最高の投手になれる可能性がある。プロ通算4年間で防御率2・02、9イニング相当の奪三振率11・4、四球率2・0、被安打率はわずか6・0。国際舞台でも昨年のWBCで7イニング超を投げ、11奪三振の活躍で耳目を集めた」と期待を報じた。 米ドジャースネーションは、有力候補の一つとされるドジャースをあらためてアピールした。「フアン・ソトの波紋が収まりつつある中、ドジャースが注視する先は正式にポスティング申請した日本人FA、佐々木朗希へと変わる」「ドジャースは長年、佐々木の移籍先と報じられてきた。その理由は、常勝軍団であるだけでなく、侍ジャパンでチームメートだった大谷翔平と山本由伸の存在があるからだ」 23歳の佐々木は、大リーグの現行労使協定で「25歳未満の国際FA」と規定されるため、マイナー契約に限定される。「国際ボーナスプール」がリセットされる来年1月15日以降の契約が見込まれているが、契約金も同プールの上限である約515万~756万ドル(約7億8000万~約11億4000万円)に抑えられ、ロッテはその20%を譲渡金として得る。
中日スポーツ