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音楽がもたらす享楽とは何か? 鳥居真道がJBに感じる「ブロウ・ユア・マインド感覚」

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Rolling Stone Japan

ファンクやソウルのリズムを取り入れたビートに、等身大で耳に引っかかる歌詞を載せて歌う4人組ロックバンド、トリプルファイヤーの音楽ブレインであるギタリスト・鳥居真道による連載「モヤモヤリズム考 - パンツの中の蟻を探して」。前回のチャーリー・ワッツとヤキのドラミングの比較の考察に続き、第15回は音楽の核心となりうるブロウ・ユア・マインド感覚について考察する。 鳥居真道がJBに感じる「ブロウ・ユア・マインド感覚」 コロナにより音楽関連の仕事が激減してしまいました。「モヤモヤリズム考」と題して一年以上連載を続けているわけですが、そのネタのストックは音源制作やライブに向けた練習といった実践の中で起こるつまずきや違和感から着想を得たものから成ります。つまり、人と共同作業する中から生まれてくる場合が多い。 家でひとり、寂しく作業していてもひらめきは訪れません。例えば、楽器の練習に取り組む場合、その方針は気合で頑張るといったものになります。頭であれこれ考えたりしません。もちろん「カッティングするときはピックを浅く当てたほうが倍音がリッチかも!」程度のことは考えます。考えますが、一度頭で意識したことは意識せずともできるようになるまで反復し、癖にしてしまうというプロセスを採ります。やはり大事なのは言葉で考えることよりも気合です。 これがバンドの練習となれば話は変わります。仕上がりがなんだか今ひとつというときに、「おうおう、気合が足んねぇよ?」と喚き散らしたところで事態は良くなりません。もちろん気合でなんとかなる局面もありますが。どういう要因があって今ひとつなのかを細かく考えて、言葉を用いて伝える必要が生まれます。この段階でようやくネタになりそうな思念が生まれます。 つまり、コロナの弊害はこういうところにも現れているということです。結論としては、「おいコロナ! まじふざけんな」ということになりますが、言い訳がましいことを言っていても仕方がありません。お前さんのアンテナの感度が低いのがいけないのだと言われればそれまでです。そんなわけで、今回は「なぜモヤモヤリズム考」ということを考えていこうと思います。

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