西郷真央、地元・千葉でV!「真央スペシャル」イーグルで決めた【ブリヂストンレディス】
◇22日 女子ゴルフ ブリヂストンレディスオープン最終日(千葉市緑区・袖ケ浦CC袖ケ浦C) またまたイーグルで決めた! 1打差単独首位からスタートした西郷真央(20)=島津製作所=が、16番でバンカーショットをカップインさせるイーグルを奪い混戦を制した。この日69、通算13アンダー。4月パナソニックオープン以来の今季5勝目、ツアー通算5勝目。開幕から出場10試合での5勝はツアー最速記録。2打差の11アンダー2位に稲見萌寧(22)=楽天、10アンダー3位に青木瀬令奈(29)と山下美夢有(20)=加賀電子=が入った。 ◇ 必殺真央スペシャルのイーグルが、またしても地元・千葉でさく裂した。 3週前のパナソニックオープンでは最終日15番で残り169ヤードを決めて逆転Vを飾った。そしてこの日は4人が同スコアで首位に並んだ状況で迎えた16番パー5、第2打をグリーン左手前バンカーまで運び、25ヤードのバンカーショットを58度ウエッジでカップイン! 5勝目をもぎ取った。 「今日のピン位置から考えて、第3打勝負よりバンカーに入れた方がバーディー確率が高いと思った。ボールのライはきれいだったし、カップまでのラインもストレート。半分ちょっとのところまでキャリーさせる計算で、スッと打てた」。もともとバンカーショット好き。西郷は「ラインを見ている時点で、いい感じ(の状況)だなと思ってた」という。 とはいえ、単独首位でスタートした最終日の戦いは苦しかった。4番でボギーを先行、なかなかバーディーチャンスにつけられない展開。「くじけそうになったけど、何があるかわからない。それは身をもって体験していたので、最後まで集中して頑張ろうとプレーしてました」と必死に自身を奮い立たせていた。 流れを変えたのは11番のパーパット。7メートルを沈めてピンチをしのいだ。「あのパットは大きかった」と西郷。13番で3・5メートルのバーディーパットも決めて、16番の決定打につないだ。最終18番でも3・5メートルを沈め、かっこよく地元ギャラリーに手を上げた。 開幕から出場10戦目での5勝は、2004年・不動裕理の11戦5勝を抜く最速達成。前週まで2週連続予選落ちという屈辱も味わったが「自分を見つめ直すいい時間になった。スマホに蓄積している過去のスイング動画やメモをチェックし直して。ジャンボ(尾崎)さんにテークバックのアドバイスをいただくことができたのも、予選落ちで時間があったからで」と無駄にはしなかった。 今週中に出発して、メジャー・全米女子オープン(6月2~5日、ノースカロライナ州、パインニードルズ・ロッジ&GC)とKPMG全米女子プロ選手権(6月23~26日、メリーランド州、コングレッショナルCC)に出場する。世界の大舞台でも真央スペシャルが火を噴く。
中日スポーツ