仕事ができない人が無意識でやってしまう習慣・ワースト1
同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。 その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。 稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。 その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。 その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。 本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。 今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。 ● 【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い 今回紹介するのは、「サルマネ回避の法則」である。 【貧す人】いいノウハウは、早速実践しよう 【稼ぐ人】いいノウハウは、自分の顧客に応じてアレンジしよう マーケティングは仮説・検証の連続だ。こういうアプローチをしたら、こうなるんじゃないかと仮説を立て、テストしてみる。その成否を常に検証していくのだ。 例えば、広告文は縦書きにすべきか、横書きにすべきか。 ある人はテストの結果、縦書きが良かったので、「縦書きのほうが横書きより反応が良かった」とSNSで発信した。 それを目にしたあなたも広告文を縦書きにしてみたが、逆に反応が悪くなってしまったとしよう。 テストした人には仮説がある。 「競合の広告が全部横書きなので、縦書きにすると目立つはず」「縦書きのほうがスマホの縦長画面にマッチするので、スクロールしなくても読めるから反応がいいのでは?」などだ。 その施策がうまくいくには、背景がある。 その背景が違う場合に、同じことをやっても、同じ結果は得られない。 これをやったらうまくいったと聞くと、やってみたくなるもの。それはそれで問題ない。 いい情報を聞いても、なんだかんだと文句をつけ、何もやらないのがサイテー。だから、言われた通り、聞いた通り、素直にスッと行動できるのは、いいことなのだ。 ● 貧す人が無意識でやってしまうこと でも、効率よく結果に結びつけていくには、その施策がうまくいった背景が何かを考え、自分の顧客に対して同じ背景が当てはまるのかを考え、必要に応じてアレンジして使う。 【貧す人】は、サルマネをしてドツボにハマるが、 【稼ぐ人】は、こうやってサルマネを回避しながら効率よく稼ぐ。 少し前の事例だが、「チラシの色は何色がいいか?」論争があった。 黄色が良かったと聞けば黄色にして、ピンクが良かったと聞けばピンクにという具合だ。 ここでの狙いは「他よりも目立つこと」。 だから、ピンクのチラシが多いところに、ピンクのチラシを入れても目立たないのは当然。 もう1つ見落としてはいけないのは、「一貫性」だ。 離婚調停を得意とする弁護士が、いくら目立つからといってピンクに丸文字の広告を出していたら、イメージに一貫性がなく、顧客からの信頼は得られないだろう。 小手先の戦術だけをマネするのではなく、その戦術にある狙いや背景を理解した上で、取り入れよう。 (本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)
神田昌典/衣田順一