エミレーツ航空、プレエコ付A380初便はロンドン 4日就航
エミレーツ航空(UAE/EK)は現地時間1月3日、プレミアムエコノミーを新設したエアバスA380型機の新仕様機をドバイ-ロンドン(ヒースロー)線に投入すると発表した。4日に就航する。エミレーツは十分な機材数がそろうまで、エコノミークラスからの無料アップグレードとしてプレエコを提供していく。 【エミレーツ航空のA380新仕様機】 プレエコを搭載した最初の機体(登録記号A6-EVN)は、2020年12月24日にドバイへ到着。2022年に受領する残り5機のA380もプレエコを設けた4クラス484席の新仕様になる。新仕様機最初の投入便となるロンドン線のEK003/004便は、ロンドン行きEK003便がドバイを午後2時30分に出発して、午後6時20分に着く。ドバイ行きEK004便は午後8時20分にロンドンを出発し、翌日午前7時20分に到着する。 A380のプレエコは、メインデッキ(1階)に2-4-2席配列で56席設けた。シートピッチは最大40インチ(約101.6センチ)、シート幅は19.5インチで、個人用モニターは13.3インチ。リクライニングすると、ゆりかご型のポジションになり、体を十分に伸ばせるという。 ビジネスクラスと同様のウッドパネルを取り入れ、6方向に調節可能なヘッドレスト、カーフレスト、フットレストを備えた。充電用コンセントを使いやすい位置に設け、広いダイニングテーブルやサイドカクテルテーブルを用意している。また、プレエコ用ラバトリー(化粧室)は3カ所設けた。 プレエコ以外のクラスも含め、機内はアラブ首長国連邦の国樹「ガフ(ケジリ)」をモチーフとしたデザインに刷新した。プレエコは2023年に就航予定のボーイング777Xの一部にも設ける予定で、既存のA380の改修も検討している。 エミレーツは現在、ヒースロー線を1日5往復運航しており、うち4往復はA380で運航。また、マンチェスターへ週10往復、バーミンガムとグラスゴーへは1日1往復(週7往復)ずつ運航している。 現在世界99都市へ就航しており、1月末までに購入した航空券には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応を含めた旅行保険を無償で付与。6月末までに購入した航空券は、旅行日程の変更や航空券の有効期限を2年間延長する措置を講じている。
Tadayuki YOSHIKAWA