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「人から人への感染はない」等 政府とWHOの安全デマの数々

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NEWS ポストセブン

 ネットでは多くの新型コロナウイルスの不確実な情報が拡散されている。不安が広がるとデマが飛び交い、感染に怯えて嘘を信じ込んだ人々が善意で嘘を拡散させていく。新型ウイルス以上に怖いのは、そうして強力な伝染力を持ったデマが広がって社会を混乱に陥れ、ウイルスへの対抗力を失った国民の生命が危険にさらされることなのだ。 【一覧】日常生活で気をつけたいポイントQ&A

 もちろん、国民は正しい情報を知りたい。それを妨げてきたのが政府とWHOの「安全デマ」だ。

 かつて福島第一原発事故の際、時の菅直人内閣は事故の深刻さを隠して「ただちに健康に影響はありません」と繰り返し、かえって国民に不安とパニックを呼び起こした。

 新型コロナの発生以来、安倍政権はあのときの菅内閣と同じ態度をとった。政府が新型ウイルスを「指定感染症」に閣議決定した今年1月28日、厚労省はこう説明していた。

「新型肺炎は国内では人から人への持続的感染は認められない」

 そのわずか2日後に政府が、武漢からの中国人ツアー客を乗せた日本人のバス運転手とガイドへの感染などから「人から人への感染」と認定し、国民は嘘だったと知る。それでも安倍首相は国会でこんな楽観的な見通しを振りまいた。

「我が国では現在、流行が認められている状況ではない。一人ひとりが『せきエチケット』や手洗いなどを励行し、予防に努めてもらうことが重要だ」

 ちょうど「ダイヤモンド・プリンセス」が横浜に入港した日(2月3日)のことである。その後、国内初の死亡者が出た後も加藤勝信・厚労相は、「流行している状況ではないとの(総理の)見解を変更する根拠はない」(2月14日)と、なおも“安全デマ”を通し続けた。

 WHOも同じだ。テドロス事務局長は武漢が封鎖されても、「発生を制御する中国の能力に自信を持っている」「渡航を制限する理由は見当たらない」と言い、中国の感染者が2万4000人となっても、「(ウイルス拡大阻止の)絶好のチャンスだ。中国が高レベルの強力な対抗措置を講じている」と礼賛し、感染者が50か国以上に拡大した今なおパンデミック宣言さえしていない。

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