【追悼】音楽をこよなく愛した小倉智昭さん「モテる女性と付き合うからいい」忖度しないMC人生
『とくダネ!』MCを22年間
12月9日、フリーアナウンサーの小倉智昭さんが亡くなった。77歳だった。’16年に膀胱がんを患ったことを公表し、’18年に全摘出。その後も、肺や腎臓に転移したがんと戦っていた。 【モテる男はかっこいい】すごい!'14年8月に若い女性とジャズクラブから出てきた小倉智昭さん 『めざましmedia』によると、12月4日に病院で治療の手立てがないと宣告を受け、12月6日から入院していた病院から自宅に戻り、妻の看病のもとで過ごしていたという。 「小倉さんは1970年に東京12チャンネル(テレビ東京の前身)に入社。1976年に大橋巨泉さんが『大橋巨泉の日曜競馬ニッポン』(ニッポン放送)をスタートさせる時に、小倉さんをスカウト。それを機にフリーアナウンサーとして大橋さんの事務所に移籍しました。 1984年10月に始まった『世界まるごとHOWまっち』(TBS系)でナレーションを担当。独特の甲高い声やラジオパーソナリティでの話術が評価され、1989年ごろからワイドショーの司会に次々と起用されました。1999年4月から始まった『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)は’21年3月まで22年間勤め上げました」(テレビ誌ライター) 入退院を繰り返しつつもテレビ出演を続けていた小倉さん。11月23日放送のトーク番組『小倉ベース』(フジテレビ系)では、ゲストの『EXILE』HIRO(55)、女優の松本若菜(40)とトークを繰り広げ、元気な姿を見せていたが、これが最後の出演となった。 ◆(略奪は)あるでしょ 50年以上、テレビとラジオに休みなく出続けていたが、そんな小倉さんがこよなく愛していたのが音楽だった。4万枚ものCD/DVDを所有するほどのマニアで、東京・南青山にあるジャズクラブ『ブルーノート東京』は行きつけだった。『FRIDAY』は、小倉さんが同クラブに訪れる姿を何度か見かけたことがある。’14年8月には、若い女性と訪れ、玉置浩二(66)のライブを満喫。その後、六本木に移動し、テレビ局関係者と落ち合い、打ち合わせを行っていた。 「プライベートはとてもジェントルマン。『女の子によくモテた』という自慢話も得意で、いつでも楽しい方でした」(フジテレビ情報番組関係者) ’24年2月22日、『5時に夢中!』(TOKYO MX)に2年半ぶりに生出演した小倉さんは、この日のテーマ「モテる人と付き合ったことがありますか?」について聞かれると、 「モテない人と付き合ったことがないもん。そりゃ、やっぱり、モテまくってる女と付き合うからいいんじゃない」 と答え、さらに、 「それを自分のものにするのがいいんでしょ。(相手に彼氏がいても略奪は)あるでしょ、それは。知ったこっちゃないもん」 などと豪語。スタジオは大きな笑いに包まれていた。 「テレビでは、ふてぶてしい態度と歯に衣着せない発言が“売り”でした。どんな話題にも忖度しない姿勢で、時にはコメントが賛否両論を巻き起こすほどでしたが、’18年3月に出演した『とくダネ!』では、 『これを言うと炎上するな、というのは、承知の上で炎上させているときもあるし、逆に何でこれで? というときもある。ただ、良きにつけあしきにつけ、話題になるのはいいこと』 などと話していました。批判をされても、飽きられるよりはいいというMCとしての矜持がしっかりある方だったと思います。あのようなMCは二度と現れないでしょう」(前出・情報番組関係者) あの豪快なコメントを聞くことができないと思うと寂しくて仕方がない。ご冥福をお祈りいたします。
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