食べ物をのどに詰まらせ意識失った高齢女性、気づいた放射線技師と看護師夫妻「何かせなあかん」…心臓マッサージ施し救う
食べ物をのどに詰まらせ、危険な状態にあった高齢者に適切な救命措置を施したとして、大阪府八尾市消防本部は、藤井寺市の放射線技師、堀江敏次さん(49)と妻で看護師の麻央さん(29)に感謝状を贈った。 【写真】普段おとなしく人懐こい犬、大声で数分ほえ続けた…「異常」知らせる
同消防本部などによると、夫妻は8月14日夕、八尾市内の飲食店で食事中、高齢女性が食べ物をのどに詰まらせて意識を失ったのに気づき、救助にあたった。背中をたたくなどして、食べ物の除去を試みたほか、呼吸が停止した女性に心臓マッサージを実施。女性は息を吹き返し、店員の119番で救急搬送された。命に別条はなく、当日に退院できたという。
堀江さん夫妻は、同本部で市消防署の橋本和彦署長から感謝状を受け取った。敏次さんは「医療従事者として『何かせなあかん』と体が動いた。無事に助かってよかった」と振り返り、麻央さんは「食べ物をのみ込む力が弱くなった患者やその家族に、『きざみ食』などの重要性を改めて伝えたい」と話していた。